上写真=日本はサウジアラビアとスコアレスドロー。半田(右端)は右サイドバックでフル出場した(写真◎AFC)
退場者を出すも0-0でしのぐ
グループ最大のライバルと目されたサウジアラビアに対し、日本は前半から押し気味に進めたものの、なかなか得点を奪えなかった。スコアレスで迎えた79分にFW藤尾翔太が退場処分を受けた後は大きなピンチもあったが、何とか無失点でしのいで0-0の引き分けに終わっている。
右サイドバックでフル出場した半田は、この結果を「(勝ち点)2を失ったという感覚の方が強い」と振り返った。「前半、かなり押し込める時間があり、何回かシュートにいけているときもあったので、決め切らなければいけなかった」との見解を示し、「10人になってからも、チャンスがなかったわけじゃない。絶対に勝ち切りたかった試合でした」と続けている。
2-1で勝ったUAEとの初戦は出場機会がなく、右サイドバックでフル出場したのはDF内野貴史。センタリングやオーバーラップで両得点を演出しており、「1試合目は内野選手が起点になって得点が入ったので、僕も得点やアシストを意識していました。結果が出せなくて、すごく悔しい」と思いを明かした。それでも「守備の強度や攻撃にかかわるタイミング、回数は勉強になった」と語り、ライバルの存在に刺激を受けている。
半田もサウジアラビア戦では積極的に攻撃参加する場面があり、「(藤尾)翔太や(MF鈴木)唯人と3人で右を崩せるシーンが何回かあり、攻撃はそんなに悪くなかったと思う」との手応えもある。一方で守備については「前半に1回、10番(MFアルアンマール)に深いところまで侵入されたシーンがあった。もっとステップなどを改善していかないと」と課題を挙げた。
出場したからこそ得ることができる収穫と課題を、自身の成長と未来につなげる。半田は「(失点)ゼロで終われたのは、すごくいいこと。これからの試合も続けていければ」と強調し、まずは大会の今後を見据えていた。