上写真=なかなか1点が奪えなかった日本。最後は何とか守り切ってスコアレスドロー(写真◎AFC)
■2022年6月6日 AFC U23アジアカップD組第2戦(@パフタコールS)
日本 0-0 サウジアラビア
VARの介入で警告が退場に
日本は2-1で勝った3日のUAEとの初戦から先発3人を入れ替え、新たにDF半田陸、MF山本理仁、FW藤尾翔太を起用した顔ぶれで臨んだ。気温34度の暑さの中、序盤から多くのチャンスを作ったものの、なかなか決めることができず。9分にMF斉藤光毅が左サイドを突破して右足で狙ったが上に外れ、15分には右サイドの連係から藤尾が狙うもGKにキャッチされた。
32分に右CKからのデザインされたプレーで相手のマークを外し、最後はFW鈴木唯人がセンタリングを送ったがGKにキャッチされ、35分には斉藤がカットインから右足で狙ったものの、これもGKに防がれる。さらに40分、右サイドを突破した鈴木の切れ込んでからの左足シュートもDFのブロックに遭い、0-0で前半を終えた。
後半も開始直後に斉藤が左サイドから惜しいシュートを放つなど、日本は先制点を狙って攻め込む。サウジアラビアの個人技や、自分たちのミスからのカウンターでピンチになった場面もあったが、冷静にしのいで試合を進めていた。
だが終盤に入った79分、思わぬ形で試合が動く。GK鈴木彩艶のゴールキックからのハイボールに対し、藤尾と相手選手が空中戦で競り合うと、藤尾の右手が相手選手の顔面にヒット。主審は藤尾に警告を出したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入してオンフィールドレビューが行なわれると、判定が変わって藤尾は退場となり、日本は残り時間を10人で戦うことになった。
その後の日本は交代枠を使いながら、4-4-1の布陣で最低でも引き分けに持ち込もうとするが、数的優位の相手に攻め込まれる場面が増えた。89分にMFアルアンマールに際どいシュートを打たれたが、GK鈴木がファインセーブ。4分と表示された後半アディショナルタイムの90+3分にも、FWラディフに左サイドを突破されてエリア内右サイドからシュートを打たれたものの、これもGK鈴木がブロックした。
そのまま無失点で切り抜けた日本は、サウジアラビアと勝ち点1を分け合う形に。斉藤は「勝てたかなと思っている。自分自身もチャンスがあったし、いろいろな選手にチャンスがあった中で、決め切れないのは課題」と反省点を挙げつつ、「この勝ち点1は大きいと思う。ポジティブに捉えて、次に向けてやっていきたい」と、タジキスタンと対戦する6月9日の第3戦に視線を向けていた。