5月9日から3日間のショートキャンプに臨んでいるU-21日本代表候補の選手たち。今回のチームで最長身のGK野澤大志ブランドンは、いわてグルージャ盛岡から選出された初めての代表選手になった。J2の舞台で得た経験を、この代表の舞台でも惜しみなく表現していく。

上写真=野澤大志ブランドンは2019年U-17ワールドカップのメンバーで臨むキャンプで「また一緒にプレーできてうれしい」(写真◎スクリーンショット)

「責任と集中力を持って」

 野澤大志ブランドンは「初めての男」になった。いわてグルージャ盛岡から日本代表に選ばれた最初の選手なのだ。昨夏にFC東京から育成型期限付き移籍で岩手に加入して、レギュラーを獲得、J2昇格に貢献し、今季も岩手のゴールを守る。

「まずは、素直に代表に選出されたことが感謝しかなくて、いまは岩手に所属していますが、チームから初選出ということで誇りを持ってここに来ました」

 今回選ばれたGK3人は野澤の他に、鈴木彩艶(浦和レッズ)と佐々木雅士(柏レイソル)で、2019年のU-17ワールドカップでともに戦った仲間。「ワールドカップ以来ですね。2人ともいい関係なので、また一緒にサッカーができてうれしいです」と喜んでいる。

 今回は3日間のショートキャンプで、最終日に大学選抜とのトレーニングマッチを控えるが、「彩艶や雅士もそうだし、ほかにもJ1でプレーしている選手がいるので、どのぐらいできるのか気になっていました」と同世代の成長を気にかけていた。自らもFC東京を飛び出して、実戦で力を伸ばしている時期。負けていられない。

「僕が今回、心に決めたのは、やれることをやりたいということです。いまの自分でできることをしっかり表現したいと思います。技術的なところもメンタルも、立ち居振る舞いもそうですし、この代表合宿に来ていい刺激をもらっています」

 GKは精神的な成熟もより求められるポジション。そこに自信はある。

「(練習試合で)ミスは正直なしで、と思っています。ただ、ミスを恐れない精神も試合で表現したいと思います。時間が限られていますけど、集中してミスなしで、キーパーは一つのミスが失点につながるポジションなので集中力高く臨んでいきたいと思いますけど、ミスを恐れて消極的になったら意味がない。前向きにやれることをやっていくことにトライしたいと思います。消極的にならずに責任と集中力を持って取り組みたい」

 193センチの身長は今回のチームでナンバーワン。岩手で試合経験も積んできた。「初めての男」だからこそ、「ここで受けた刺激、心に響いたことで日頃から変えていきたいと思っています。まずは自分にしっかり矢印を向けて、何をすべきかを代表の3日間で考える時間になっています」と清々しい。

 ここで得たすべてをまた岩手に還元して、自らとチームの成長につなげる意欲は満々だ。


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