上写真=松村優太はプレースタイルが伊東純也に似ていると言われ、意識しているという(写真◎スクリーンショット)
「本気で目指しています」
復帰、即代表。鹿島アントラーズからU-21日本代表へと合流した松村優太は、それだけ大きな期待を集めている。
プロ2年目の昨季は22試合2ゴールとインパクトを残したが、負傷の影響で10月に出場してから出番はなし。今季は3月19日の湘南ベルマーレ戦で77分にピッチに入って、ようやく「復帰」となった。
「選ばれたことに関しては、去年のケガの影響もあって昨日初めて試合に出たぐらいなので、驚いたところはありました。せっかく選ばれたので、同世代のレベルの高い選手の中で揉まれながらしっかりアピールしていきたいと思います」
パリ・オリンピック世代だという意識は、高校生の頃から持ち続けてきたという。2024年に向けた活動が本格スタートする今回のドバイカップで戦えることで、よりリアリティーを伴って狙っていく。
「自分の代がオリンピック世代になるという思いは高校生のときからあって、そのときはまだ現実的ではなかったけれど、いまではプロに入って3年目になりますし、もちろん目指すべき大会だと思っています。まだまだステップはありますが、今回は大事になる大会ですし、オリンピックは本気で目指しています」
今回選ばれたメンバーの多くは、これまでに年代別代表などでともにプレーしたことがある。中でも共闘を楽しみにしているというのが、松木玖生だという。高校生でプロ1年目ながら、すでにFC東京でレギュラーになっていて、その戦いぶりを「すごい」と認める。
「松木くんは高校選手権決勝(2019年度)以来なんですけど、お久しぶりですとあいさつしてきてくれて、ピッチでの印象と違っていい子だなと(笑)。高校からプロに入って、僕は試合に絡めなかったけれど、彼は開幕からスタートで出ていますし、プロの厳しい世界でどっしり構えて特徴を出しているのは、同じ境遇でプロに入った身として本当にすごいと思います。僕が知っていた松木くんはもっとガツガツすると思っていたんですけど、普段は優しい感じですね。まだ一緒にはプレーしたことがないので楽しみです」
もちろん、松木だけではなく、これまでともに戦ってきた選手たちとも「成長の幅、レベルアップしてきたことはみんな知っていて、特徴も分かっている」と、再び仲間として戦うそのときを楽しみにしている。
自らの特徴はスピードに乗ったドリブルだが、それを日本代表の伊東純也に似ていると指摘されるという。自然と意識するようになった。
「これまではあこがれの選手というのは決めていなかったんですけど、周りからも似ていると言われていたこともあって、スピードがあって決定力もあり、アシストもできるという結果を残せるスタイルなので目標にすべき存在です。大学からJ2へ、そしてJ1で活躍して海外へ移籍し、いまは日本代表で欠かせない選手になっています。そうやって積み上げてきたものがあると思いますので、盗んでいけるところは盗んで、真似できることは真似して、そういう選手になりたいと思います」
まずはドバイカップで伊東のように結果を残すところから、パリへの道を歩き始める。