『AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選』を戦うU-22日本代表の中で、郷家友太は最も経験のある選手だ。99年生まれでパリ五輪世代ではないが、その存在は、多くの選手が世界大会を知らないこのチームには欠かせなかった。

上写真=28日の香港戦に向けて調整する郷家友太(写真◎山口高明)

この世代に伝えていきたい

 多くが2001年1月以降に生まれたパリ五輪世代で構成されているチームに、1999年生まれの自分が招集されたことを「最初は正直、不思議に思っていた」という。だが、10月上旬の候補合宿で冨樫剛一監督と話し、役割を説明された今、郷家はこのチームにおける自分の立場をしっかり見いだしている。

「今月の候補合宿に来てメンバーを見たときに(U-20)ワールドカップを経験しているのは自分しかいないと思いましたし、それをみんなに還元する役割もあるなと。(このチームで)オーバーエイジと言われていますけど、僕の世代のメンバーを4人を呼んだ意味というのを冨樫さんが伝えてくれたので、試合も練習もそうですけど、生活の部分、会話やコミニュケーションを取って、還元しないといけない。特に自分は(U-20W杯)ポーランド大会やアジアの戦いを経験してきたので」

 2024年のパリ五輪を目指す世代は本来ならば、今年開催されるU-20W杯に出場するはずだった。しかしコロナ禍で世界大会も、アジア予選も消滅。大きな目標を失い、国際経験を積む機会もなくなった。そうした背景を考えれば、U-20W杯を経験している郷家がこのチームの中で極めて重要な存在であることが分かる。

「僕もそうですし、僕以外の(松井)蓮之、(角田)涼太朗、(山原)怜音もそうですけど、引っ張っていかないといけない立場にあると思う。もう(このチームで)練習はないんですけど、そういう私生活の部分だったり、サッカー面でも試合の中で一番声を出したりとか、プレーで見せたり、そういうところでも引っ張っていかないといけないと思います」

 今予選を突破すれば、来年6月のU-23アジアカップ本大会に参加する。経験者がともに活動する中でタフな大会を戦い抜く心構えを伝えることは、チームにとって大きなプラスだろう。


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