上写真=15日、オンラインで取材に応じた森保一監督(写真◎スクリーンショット)
コンセプトの共有とコンディションの把握
A代表は、10月にオランダ国内でミニキャンプと国際親善試合2試合を戦う。森保ジャパンが試合に臨むのは国内組が中心だった昨年12月のE-1選手権以来。欧州組をメンバーに加えたチームとなれば、昨年11月19日のベネズエラ戦以来だ。
久々の活動に際して取材に応じた森保監督は「コンセプトの共有と、直に選手のコンディションを把握する」機会にしたいと話した。また、五輪代表の活動が不透明な状況であることも踏まえ、今回の代表活動には東京五輪世代を含め、「25人から30人くらいを呼びたい」としている。
「2試合ですが、経験の浅い選手については、A代表というレベルの中で活動し、一緒に練習して同じ釜の飯を食べるというだけでも良い経験になる。すべての選手に良い刺激になればと思います。練習の中でもお互いのことを知り合えるように工夫したい」
現状、日本帰国時に2週間の入国・行動制限があり、国内組の招集は難しい。代表活動と合わせるとおよそ1カ月も所属クラブを離れることになるからだ。森保監督は若手の台頭が著しい今季Jリーグについて、今後の選択肢が広がると歓迎しつつも、今回のメンバーに関しては「複数の選択肢を持って選手を選考する」とし、「海外の選手だけで臨む」ことも念頭に置いて進めていると話した。
現在、ヨーロッパには再び新型コロナウイルスの感染が拡大している国もあり、今後も予断は許さない状況だが、およそ1年ぶりの代表活動に向けて意気込みを問われた森保監督は「チーム一丸となって最後まで戦う姿勢を見せ、日本の皆さんに元気や勇気、エールをお届けできれば」と語った。
なお、今回の招集に関するメンバー発表は、状況次第で発表後にメンバー変更する可能性もあるため、「いつもより早いタイミング」(森保監督)で行なわれる予定だ。