9月4日、『キリンチャレンジカップ2019』で日本代表と対戦するパラグアイ代表が、試合会場のカシマスタジアムで前日練習を行なった。報道陣に公開された冒頭15分では、ボール回しやストレッチなどを実施。会見では、エドゥアルド・ベリッソ監督が試合に向けた意気込みを語り、日本人選手についても言及した。

上写真=『キリンチャレンジカップ2019』前日会見に臨んだパラグアイ代表のベリッソ監督(写真◎サッカーマガジン)

「私たちにとっても非常に良いテストになる」

「再びカシマスタジアムに来ることができて、とてもうれしく思っています。毎度日本に来るたびに、皆さんにはおもてなしをしていただいて、本当に感謝しています」

 パラグアイ代表を率いるエドゥアルド・ベリッソ監督は、『キリンチャレンジカップ2019』前日会見で来日の喜びを口にした。セビージャ(スペイン)の監督を務めていた2017年夏に『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017』(●0-2鹿島)に出場するため日本を訪れてから2年ぶりの来日。当時も試合後の会見で日本への感謝の思いを口にしたが、今回もその気持ちは変わらないようだ。

 ベリッソ監督はパラグアイ代表を率いる前、ラ・リーガ(スペインリーグ)のアスレティック・ビルバオの指揮を執っていた。スペインでは他にも、セルタやセビージャの指揮官を歴任している。いわば、ラ・リーガでキャリアを積んできた指導者だ。

 今回の日本代表メンバーにも柴崎岳(デポルティーボ)と久保建英(マジョルカ)が、スペインのクラブに所属する選手として名を連ねるが、ベリッソ監督は「イヌイ」の名も口にした。

「ラ・リーガでプレーしている日本人選手には、とても良い印象を持っています。乾(貴士)選手(エイバル)、柴崎選手ともに、ラ・リーガという非常に競争力の高いリーグの中でプレーする力を持っている選手だと思っています」と、数シーズン前からスペインの地で活躍する日本人選手を称賛する。

 さらに、今夏にスペインへと渡った久保建英の移籍の話題も語る。

「今回、久保選手がレアル・マドリードと契約(のちにマジョルカへ期限付き移籍)をしたことは、すなわち、これまでラ・リーガでプレーしてきた(日本人)選手たちが、そこで戦う実力を持っていると証明したということ。それで、そういった(レアル・マドリードへの)道が開けたのではないでしょうか」と、久保の移籍が実現する前から、スペイン国内で日本人選手の価値が高めた先駆者たちの活躍を称賛する。

 また、「日本という手強い相手と、明日は重要な試合を戦います。私たちにとっても、明日の試合は非常に良いテストになると思います」と、日本の地でサムライブルーと戦う意義の大きさを強調。日本対パラグアイの一戦は、9月5日19時20分にカシマスタジアムでキックオフを迎える。

取材◎小林康幸

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