プリンスリーグ関東に所属する横浜FMユースとプレミアリーグWESTで戦う愛媛U-18の一戦。横浜FMユースは15分に井出真太郎のゴールで先制すると、その後も松田詠太郎と植田啓太が加点。愛媛U-18の反撃を70+1分の柳下将野の1点にとどめ、横浜FMユースが大会初戦を白星で飾った。

上写真=横浜FMユースの右サイドで躍動した松田(写真◎サッカーマガジン)

■2019年7月21日 第43回日本クラブユース選手権(U-18)大会 グループステージ(35分ハーフ)
横浜FMユース 3-1 愛媛U-18
得点者:(横)井出真太郎、松田詠太郎、植田啓太 (愛)柳下将野

“憧れの先輩”のように「トップチームに上がって活躍したい」

 右サイドのドリブラーが、横浜FMユースに2点目をもたらした。38分、吉尾虹樹のパスを受けた松田詠太郎が右足を振り抜きゴールネットを揺らした。「結果を残すことは大事になので、1点を取れたことはすごく良かった。チームも勝てたので、さらに良かったです」と、笑顔を見せる。

 大会初日は、5バック気味に守る愛媛U-18との対戦となった。同じサイドではU-18日本代表候補のDF三原秀真と対峙。「自分の特徴を(三原は)分かっているので、マッチアップするのは結構難しかった。行けるときもあったし、読まれて、(ボールを)取られることもありました。でも、楽しかったです」

 右足で縦へとドリブルを仕掛ける場面もあれば、(ボールを)左足に持ち替えて、中央へと進入を試みる場面もあった。まさに変幻自在。

「縦へ深い位置まで行ってクロスを上げるのが得意なプレーです。右利きだけれど、左足で(ボールを)持つことも意識している。自主練での1対1や、サイドバックの強い相手を抜けなかったりすると、(両足)どちらも使わないと生きていけないなと感じます。今は右足でも縦に行けるし、左足でも持てるので、プレーの幅は広がったと思います」と、自身の成長を実感しながら、背番号11を背負ってプレーしている。

 その姿は、トップチームで活躍する遠藤渓太を彷彿とさせる。「(遠藤は)スピードがある選手だし、プレースタイルは似ていると思う。トップチームの試合を見るときは参考にしているし、この大会(クラブユース選手権)ですごく活躍して(トップチームに)上がったということも聞いています。憧れの存在ですね」と、プロへと羽ばたいた先輩に目を輝かせる。

「まずこの大会で優勝して、そこからトップチームに上がって活躍したい」

 トリコロールのシャツをまとう右の翼が、クラブユース選手権での飛躍を誓う。

取材◎小林康幸

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