後半に菅原が待望の先制点を奪い、歓喜の輪を作る 写真◎サッカーマガジン
■2018年9月3日 練習試合
U-19日本代表 2-0 U-19ベトナム代表
得点者:(日)菅原由勢、三國ケネディエブス
前半の出来には課題
9月3日、影山雅永監督が率いるU-19日本代表が、千葉県内でU-19ベトナム代表と練習試合を行なった。後半に菅原由勢と三國ケネディエブス(青森山田高 ※トレーニングパートナーのためメキシコ遠征には帯同しない)がゴールを決め、2-0で勝利を挙げた。前半はベトナムの素早いプレスに苦しみ、攻撃が停滞するも、後半にセットプレーで得点チャンスを創出。久保がキッカーを務めたFKとCKから1点ずつを挙げた。
週末に行なわれたJリーグで出場時間の少なかった選手を中心に構成されたメンバーで臨んだ一戦。4-4-2のフォーメーションを用い、GKは大迫敬介、DFは右から川井歩、菅原、阿部海大、荻原拓也、MFは右から久保建英、齊藤未月、山田康太、堀研太、FWは安藤瑞季と田川亨介がスターティングメンバーに名を連ねた。
「自分の本来のポジションでないところで出た選手が何人かいたり、タイプが似た選手同士になってしまったところは否めないが、動きながら、ファーストタッチで相手を外すような工夫がない前半だった」と、指揮官は無得点に終わった前半戦の出来について苦言。それでも、後半は「それぞれの選手が苦しい時間帯でもコミュニケーションを取りながら、守備を立て直していたところは素晴らしかった。自分たちで合わせながら修正していける能力は日本人らしさ。個の力でボールを奪うところも、90分間の中で改善できたと思う」(影山監督)と、手応えをつかんだようだ。
ベトナムに勝利したU-19日本代表は、この翌日にメキシコ遠征に向けて日本を発つ。遠征先では、ブラジルやメキシコなど強豪との対戦が待ち受けている。
「願ってもない対戦相手ですよね。まずは守備でバランスを崩さずに、失点をしないこと。メキシコ、ブラジルという強国を相手に(U-19日本代表の実力を)試してみたい」(影山監督)
いよいよ来月に迫った『AFC U-19選手権インドネシア2018』に向け、着々と準備を進めるU-19日本代表。2大会連続でのFIFA U-20ワールドカップ出場権が懸かる重要な大会を前に、同世代の強豪チームとの“腕試し”に臨む。
取材◎小林康幸