画像: 「液体塩こうじ・アスリート腸内環境向上プロジェクト」を共同で発足させた3者。左からハナマルキ(株)の平田伸行常務、AuB(株)の鈴木啓太社長、慶應大競走部の保科光作コーチ

「液体塩こうじ・アスリート腸内環境向上プロジェクト」を共同で発足させた3者。左からハナマルキ(株)の平田伸行常務、AuB(株)の鈴木啓太社長、慶應大競走部の保科光作コーチ

プロジェクト発足へ

健康にも良く、使い勝手も良いと近年評判が高まっている調味料「塩こうじ」。

食材が持つ旨みや甘みを引き出し、肉・魚独特の臭みも消してしかも柔らかくしてくれるというこの万能調味料だが、その塩こうじを見て「アスリートのパフォーマンスにも好影響があるのでは――」と大胆な仮説を立てた男がいる。元サッカー日本代表で、現在はAuB株式会社の代表取締役を務める鈴木啓太氏だ。

鈴木氏はAuB社で腸内細菌とアスリートのコンディショニングとの関係を研究しており、昨夏、仕事を通じて、塩こうじを商品化しているハナマルキ株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役:花岡俊夫)の平田伸行常務執行役員と知り合った。ハナマルキは塩こうじ事業のビジネスフィールドをスポーツ界に広げようと模索していたタイミングだったため、話がとんとん拍子に進んだ結果、両社が共同で「液体塩こうじ・アスリート腸内環境向上プロジェクト」を立ち上げることになった。

このプロジェクトにはもう一つ、共同者が存在する。それが、慶應義塾大学SFC研究所であり、被験者として慶応義塾体育会競走部が参加するという。ちなみに慶應大の競走部は昨年から「慶應箱根駅伝プロジェクト」を開始し、長きにわたり遠ざかっている箱根駅伝の本戦出場を目標に、本腰を入れて強化をしている。

プロジェクトの全貌はこうだ。

3カ月間にわたり、慶応義塾体育会競走部20名を2グループに分け、一方のグループには塩こうじを使ったメニューを毎日提供し、もう一方のグループには塩こうじを摂取させない。その期間前後の被験者20人の腸内細菌を調べることで、塩こうじの効果を検証する。

画像: 慶應大競走部は2017年に「慶應箱根駅伝プロジェクト」を発足させ、1994年の70回大会から途絶えている箱根駅伝出場を目指す。“塩こうじ”効果は果たして……

慶應大競走部は2017年に「慶應箱根駅伝プロジェクト」を発足させ、1994年の70回大会から途絶えている箱根駅伝出場を目指す。“塩こうじ”効果は果たして……

「ビジネスよりも、思いの方が強い」

塩こうじを提供するハナマルキの平田常務は「昨年7月、甲子園出場を決めた地元の松商学園野球部に、塩こうじを使ったメニューを提供し、大変喜んでいただいたんです。でもそれは単純に『美味しかった』と喜んでもらったということ。これがパフォーマンス向上につながることが分かれば、もっとスポーツ界にもアピールしていきたい」と話す。

一方、検証する側のAuB鈴木氏は「仮説は立てましたが、正直、どんな効果があるか現状は分からない(笑)。でも、こういう検証をすることで、アスリート自身の意識が変わることも、非常に重要なこと。僕は会社の代表だから当然ビジネスも視野に入れなければいけないんですが、それ以上にアスリートのパフォーマンス向上につながるための手助けをしたい思いが強い。今回のプロジェクト、良い検証結果が出ればうれしいですね」。

果たして、美味しい塩こうじは、アスリートにとっても“おいしい”調味料なのか。
本プロジェクトの検証結果は今年9月に発表される予定だ。

画像: ハナマルキ(株)は塩こうじを絞って液体にした「液体塩こうじ」を2012年から販売。粒のない液体タイプなので汎用性が高く、様々な料理に応用できる

ハナマルキ(株)は塩こうじを絞って液体にした「液体塩こうじ」を2012年から販売。粒のない液体タイプなので汎用性が高く、様々な料理に応用できる


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