Uー23日本代表が19日、『AFC U−23アジアカップ』のグループステージ第2戦・U−23UAE代表戦に臨んだ。日本は前半から攻守両面で相手を圧倒。木村誠二、川崎颯太がネットを揺らし、2−0の勝利を収め、2連勝でグループステージ突破を決めた。

上写真=大畑のクロスに鋭く反応してチームの2点目を決めた川崎颯太(写真◎Getty Images)

■2024年4月19日 U23アジアカップ・GS第2戦
 U23UAE 0ー2 U23日本
 得点:(日)木村誠二、川崎颯太

中国戦から先発7人を変更もスムーズに連動

 3日前の中国戦から日本は先発7人を入れ替えてUAEとの第2戦に臨んだ。相手は初戦で韓国に敗れており、負ければ敗退が決まる状況。その韓国戦は守備重視で攻撃はもっぱらロングカウンターを狙う戦い方だったが、この日は高い位置からハメに来た。

 しかし日本はまるで違う戦い方を展開する相手にも慌てずに対応。プレスをしっかり回避して前進すると、序盤から山田楓、木村、関根がシュートチャンスをつかんだ。

 15分を過ぎたあたりからUAEはロングボールを織り交ぜ、大きな展開から日本陣内の深い位置まで進入する機会を作り出すが、守備陣が素早くスライドしてチャンスを作らせない。20分には荒木が左からクロスバー直撃のシュートを放つなど、日本は依然としてボールを保持し、セカンドボールを回収して厚みのある攻撃を展開した。

 26分には山本がボックス内に送ったボールに左から斜めに走り込んだ佐藤がヘッド。相手GKの好守に阻まれたが、直後のCKの流れから待望の先制ゴールを決める(27分)。山田楓が蹴った左CKをファーサイドで収めた山本が再び左足でクロスを供給。木村がエアバトルを制してヘディングを放ち、シュートをねじ込んだ。

 34分には敵陣左で得たFKの場面で荒木がキッカーを務め、その流れから佐藤のシュートなど連続攻撃を展開。36分には右サイドバックの関根が流れの中でボックス内に進入してヘディングシュートを放ち、39分には山田楓が直接FKでゴールを狙った。いずれもゴールはならなかったが、山本、山田楓、荒木と多彩なキッカーをそろえる日本は総じてキックの質が高く、セットプレーでもオープンプレーでもUAEを苦しめ続けた。

 43分にはロングボールから右サイドを抜け出され、アブドゥラ・アルブルシにシュートを打たれたが、守備機会が少ない中でも集中していたGK小久保がしっかり対応。6分と表示されたアディショナルタイムではドリブルでボックス内に進入しようとした川崎がスルタン・アリに倒され、PKと判定された。だが、VARが介入し、PKは取り消しに。追加点とはならなかったものの、1−0でリードして前半を終えた。

 迎えた後半、日本は前半と変わらず素早い切り替えで相手にペースを渡さず、試合を進めていった。敵陣で連続攻撃を繰り広げ、61分には山本のシュートのクリアを拾った大畑の左クロスに荒木が飛び込み、ネットを揺らす。しかしこれは山本のシュートの時点で大畑がオフサイドポジションにいたため、ノーゴール。惜しくも追加点とはならなかった。

 しかしその直後の66分に完璧な崩しから正真正銘の追加点を奪う。左サイド深い位置まで攻め上がった大畑のマイナスのクロスを川崎がヘディングでゴールに変えた。

 負ければ敗退ながら2点リードされることになったUAEは、その後、ラフプレーが増えていったが、日本は常に冷静に対処し、時計の針を進めてみせた。

 終盤には途中出場した細谷、松木、佐藤らが決定機を迎えたが、3点目は生まれず。それでも最後まで優位に試合を進めた日本は2−0でUAEを下し、2連勝を飾った。

 この結果、第3戦を残してグループBの2位以内が確定。22日に1位突破をかけて韓国と対戦することになった。

▼出場メンバー
U23日本代表◎GK小久保玲央ブライアン、DF関根大輝、鈴木海音、木村誠二、大畑歩夢、MF川崎颯太(87分:内野航太郎)、山本理仁、荒木遼太郎(74分:松木玖生)、FW山田楓喜(64分:平河悠)、藤尾翔太(74分:細谷真大)、佐藤恵允


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