パリ・オリンピック予選を兼ねるAFC U23アジアカップで、日本は4月16日の初戦で中国と対戦。開始8分にいきなり先制ゴールを決めたのは松木玖生だ。しかし、すぐに1人退場して苦境に陥った。松木はここからも抜群の存在感を発揮。攻守に獅子奮迅のプレーを見せて、初戦白星の中心になった。

上写真=松木玖生は見事なゴールとタイトな守備で貢献した(写真◎Getty Images)

■2024年4月16日 AFC U23アジア杯GS第1戦
 U23日本 1-0 U23中国
 得点:(日)松木玖生

「自分たちの強さが出た」

 パリ・オリンピックの予選の最初のゲームで、日本を勝利に導いたのは、間違いなくこの男だ。松木玖生。8分にいきなり先制ゴールを挙げた。

「うまくサイドからボールが来て、あとは合わせるだけだったので、早い時間に点数が取れて本当よかったです」

 右サイドでサイドバックの関根大輝とウイングの山田楓喜でボールを交換すると、山田が自慢の左足で中央へ。DFの裏に落とすインスイングのクロスに走り込んだ松木は、左足を伸ばしてインサイドできっちりとボールをとらえて押し込んだ。

「楓喜くんからインスイングで来るときに、あそこは絶対に入ろうと練習から入っていましたし、あんなにいいボールが来るとは思わなかったですけど、そこを冷静に決めきることができてよかったなって」

 幸先の良いスタート。しかし、18分に西尾隆矢が一発退場して、早々にピンチを迎えることになった。

 大岩剛監督は「個人戦術もあって攻守のつながりはよくできていた」と話したが、むしろここからが、松木の真骨頂かもしれない。

「結構早い段階だったので、 ちょっとこの時間を守るのは厳しいかなとも思ったんですけど、でも、自分たちもタフに戦い続けて守ることができて、あわよくばセットプレーでもう1点取りたかったですけど、そういったところもまた自分たちの強さが出たところだと思います」

 

 インサイドハーフでスタートしたが、1人少なくなったことで藤田譲瑠チマと並んで中盤の底に下がって中央を堅く閉めると、体幹の強さを生かしたハードな守備で壁になった。カウンターが狙える一瞬を逃さず、自ら運んで相手を押し戻していく。相手を引きつけてファウルを誘い、セットプレーのチャンスを作った。

 72分には中央からのFKで、およそ30メートルの距離から無回転シュートを放ってGKのファンブルを誘い、あわやのシーンを演出した。90+10分には右サイドで押し込んでからの藤尾翔太の折り返しに、ペナルティーエリアの中に入って左足でシュート。守るだけではなく、最後の最後まで攻撃の意志を鮮明にすることで勝利を引き寄せた。

「この苦しいゲームを勝ち切れたことはすごく大きいと思いますし、次につながったと思います。 リーグ戦を勝ちで終わるのと引き分けで終わるのはまったく別のものなので、勝ちで終われて本当によかった」

 厳しい試練を乗り越えた勝利には、大きな価値がある。


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