今回のU―22日本代表の活動で、半田陸は約1年ぶりに招集された。A代表への招集やケガもあり、久々の活動となるが、本人はしっかりと自身の成長を示したいと話す。大岩剛監督も期待する右サイドバックは、18日に行われるU―22アルゼンチン戦へ意欲を燃やしている。

上写真=半田陸は久々の活動で成長した姿を示すことができるか(写真◎飯尾篤史)

「理仁とやれるのが楽しみ」

 頼れる右サイドバックが帰ってきた。ガンバ大阪に所属する半田陸が昨年11月のスペイン・ポルトガル遠征以来、1年ぶりにU-22日本代表に合流した。

「久しぶりにみんなと一緒にやれるので楽しみですね。なかでも(山本)理仁とまた同じチームでやれるのが楽しみ。理仁からは動けばパスが出てくるので。ガンバで一緒でしたけど、そんなに多くの時間一緒にプレーできたわけではなかったですから」

 今年3月の活動ではA代表に大抜擢。6月上旬のイングランド・オーストリア遠征はシリーズ序盤がインターナショナルマッチデイではなかったため、招集が見送られた。

 不運に見舞われたのはその約1か月後のことだった。7月14日、G大阪での練習中に左腓骨を骨折。約3か月半の離脱を強いられ、9月のパリ五輪アジア1次予選、10月のアメリカ遠征には参加できなかったが、10月28日のセレッソ大阪戦でピッチに戻ってきた。

 復帰して即招集は、大岩剛監督の期待の表れにほかならない。指揮官は11月9日に行われたメンバー発表会見で「彼は我々のグループにとって必要な選手。今回の活動で我々のグループのコンセプトを思い出してもらいたい。コンディションはまだ万全ではないので、山本(昌邦ナショナルチーム)ダイレクターに無理を言って(普段より多い)26名にさせてもらった」と半田について言及。その言葉からは、来年4月のアジア最終予選や7月のパリ五輪本大会を見据えた選出でもあることが伺えた。

 J2のモンテディオ山形からG大阪に加入したのは今オフのこと。自身初のJ1挑戦、A代表選出と、キャリアを駆け上がっていた最中での大ケガだったから、さぞかし大きなショックを受けていたかと思いきや、ネガティブな感情にはならなかったという。自身の体を見つめ直し、進化する期間になったからだ。

「走っているときのフォームの改善やスプリントには集中して取り組みました。トレーナーと話しながら体の使い方や動かし方、走っているときのフォームを見直して、今まで使えていなかったところをうまく使えるようになった。いいトレーニングができたと思います」

 10月28日のC大阪戦では82分間プレーし、11月11日のアビスパ福岡戦ではフル出場を飾った。「コンディションやボールタッチはもっと上げなきゃいけない」と現状を見つめつつも、
「久しぶりの代表選出なので嬉しいです」と表情には自然と笑みが浮かぶ。

 プレーヤーとして進化した姿を、18日のアルゼンチン戦でどう表現するのか。「楽しみ」と語った右インサイドハーフの山本との連係にも期待したい。

取材・文◎飯尾篤史


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