U−22日本代表がアメリカ遠征に臨んでいる。日本時間10月15日にU−22メキシコ代表と、18日にはU−22アメリカ代表とそれぞれ対戦。遠征に参加中の三戸舜介(アルビレックス新潟)が取材に応じ、今回の活動への意気込みを語った。

上写真=今回の活動で自らの力をしっかりアピールしたいと話した三戸舜介(写真◎飯尾篤史)

特徴を出してゴールに繋げたい

「なかなか結果を残せていなくて……」

 三戸舜介がそう嘆いたのは、9月上旬のパリ五輪アジア1次予選でのことだった。

 初戦のパキスタン戦で2ゴールと活躍したものの、所属するアルビレックス新潟ではレギュラーとして起用されながら、そこまで2ゴールしか奪えていなかった。

 ところが、帰国直後のガンバ大阪戦、横浜FC戦で2試合連続ゴールを決めると、続く川崎フロンターレ戦でも無回転のロングシュートがポストを直撃。跳ね返ったところを鈴木孝司が押し込んだが、チームメイトは三戸の周りに集まるほどの超絶シュートだった。

 覚醒の時期を迎えていると言っていい。

「バーレーンの遠征でいい感覚を掴んだまま、Jリーグに入れたのが良かったと思いますね。シュートを打つ回数や、ゴールに向かえるシチュエーションも増えている感覚があって。川崎戦のあのシュートも自信があったから打てました。たぶんバーレーンに行く前は、あそこで振り切れていないと思うので」

 プロ入り後はサイドでプレーすることが多かったから、ドリブル突破、カットインからのミドルシュートのイメージがあったが、今は新潟ではトップ下、代表ではインサイドハーフも務めるようになり、プレーの幅のみならず、シュートパターンも増えている。

 G大阪戦ではゴール正面で味方の落としを受けると、DFの股下を鮮やかに抜いてシュートを放った。横浜FC戦ではサイドからの楔のパスを反転しながらトラップして抜け出し、ニア上を射抜いた。

「ふたつ目はラッキーでしたけど(笑)、両方とも貰ったときからシュートに持ち込むイメージがありました。ガンバ戦のゴールは綺麗でしたね」

 J1で試合に出続けたこと、代表で結果を残したことで「自信になった」と笑顔を見せたが、変わったのはメンタリティ、起用ポジションだけではない。

 代表チームにおける立ち位置にも変化が生まれている。

 初招集となった昨年6月のU-23アジアカップではサブだったが、昨年9月以降の欧州遠征にコンスタントに選ばれ、今年9月のU-23アジアカップ予選では主軸として3試合すべてでプレー。これまでのウイング起用だけでなく、バーレーンではインサイドハーフとして躍動した。

「まだまだですけど、遠征を通して自分のプレーができてきていますし、手応えは感じているんで、(パリ五輪に向けて)ここからですね」

 今回のアメリカ遠征ではメキシコ代表(日本時間10月15日7時KO)、アメリカ代表と(日本時間10月18日10時30分KO)対戦する。三戸にとってメキシコは2019年のU-17ワールドカップ・ラウンド16で敗れた相手でもある。

 この遠征で、どんなプレーを見せたいか?

 答えは、尋ねるまでもなかった。

「結果にこだわっているので、やっぱりゴールを決めたいです。Jリーグでも良い形を残しているので、自分の特徴を出しながらゴールに繋げたいと思います」

取材・文◎飯尾篤史


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