上画像=15日に行われるインドネシア戦の日本代表・先発予想布陣
自分たちはいい準備ができている(遠藤)
フォーメーションは、最終予選の過去4試合と同じく3−4−2−1を継続すると思われる。3バックの中央を担ってきた谷口彰悟が負傷により不在であり、展開次第で4バックを採用するケースも考えられるが、スタートは攻撃的な両ウイングバックを起用するこれまでの形で臨むのではないか。
GKは鈴木彩艶だろう。オーストラリア戦で1失点したものの、GKとしてはノーチャンスのオウンゴールで致し方なし。試合を重ねるたびにDF陣との連係が深まっており、引き続きGKのファーストチョイスと考えられる。
3バックは右から橋岡大樹、板倉滉、町田浩樹と予想。谷口の不在は6月のミャンマー戦で右センターバックを務めた橋岡が担うのではないか。インドネシア戦に向けた練習でも、左右センターバックに入り、ハイボールの処理や対角のパスを確認するなどアピールを続けていた。瀬古歩夢や高井幸大らも候補だが、現体制で3バックの先発を経験している点からもインドネシア戦は橋岡と予想した。
ドイスボランチは遠藤航と守田英正が務める。チームに合流したタイミングは守田と久保建英が遅いものの(12日)、今回のシリーズは初戦が木曜日ではなく金曜日。通常より1日後ろ倒しとなっており、調整する時間が取れたことは大きい。ここは前節のオーストラリア戦を体調不良で欠場した遠藤と、その試合で代わってキャプテンを務めた守田がコンビを組むと見る。
両アウトサイドは右が堂安律、左は三笘薫と予想した。森保一監督は9月、10月とも最終予選連戦の初戦をこの組み合わせで臨んでおり、コンディションに問題がなければ、今回もこの2人が務めるものと思われる。
2シャドーは南野拓実と鎌田大地か。久保建英、旗手怜央は途中出場、あるいは中3日で臨む19日の中国戦での先発を考えているのではないか。南野のファーストディフェンスとしての力、そしてボランチ守田と相互に作用しながら相手守備陣に穴を作り出す鎌田のインテリジェンスは、インドネシアの守備を破る重要な要素となるだろう。
ケガで招集外となった上田綺世に代わって1トップを務めるのは、小川航基と予想した。これまでも上田からバントを受けて途中出場しているが、今回は先発でその力を示したいところ。本人も「こういうチャンスをしっかり自分のものにしたい。簡単に点を取れる相手ではないけど、僕自身、この2試合でどれだけ点を取れるかと思っているので、僕自身にも期待しているし、楽しみ」とコメントし、ゴールを誓った。
試合前日の公式会見で森保監督は「以前のインドネシア代表とは全く違う構成になっている。帰化選手が多く、ピッチ上にヨーロッパでプレーしている選手が立つと認識しているが、個々の選手の特長とシン・テヨン監督の戦術は分析している」とコメント。遠藤航キャプテンもインドネシアのサッカー熱の高さに触れながらも「アジアカップのときもすごくいいチームだった印象がある。今回も同様に難しい試合になると予想しているが、自分たちもいい準備ができている」と自信を示した。
現在、2位オーストラリアに勝ち点5差をつけ、日本はグループCの首位に立つ。最終予選の半分を消化することになる今回の一戦で、勝ち点を伸ばすことになれば、今後の展開がさらに楽になるだろう。他国の戦績次第で早ければ来年3月の連戦で本大会行きを決められるかもしれない。
注目のインドネシア戦は、日本時間15日の21時にキックオフとなる。
取材◎佐藤景(現地)