6月11日の北中米W杯・アジア2次予選のシリア戦に向けて、日本代表MF久保建英が抱負を語った。別メニュー調整が続いていた自身のコンディションには問題がないことを強調した上で、新布陣に挑戦している現状への前向きな姿勢とともに、必勝態勢で臨んでくることが予想されるシリアを警戒している。

上写真=10日の前日練習で笑顔を見せながら体を動かす久保。出場できるコンディションだと語った(写真◎石倉利英)

「いいトライだと思う」

 久保は今回の活動で別メニュー調整が続き、6日にアウェーで行なわれたミャンマー戦はベンチ外だったが、前日練習後に報道陣から状態を問われると「大丈夫です、大丈夫です」と即答。「試合に出られる準備は、もうできています」と現状を明かした。

 ミャンマー戦は3バックの新布陣で戦い、森保一監督は前日会見でシリア戦でもトライすることを明言している。2シャドーの一角での先発が予想される状況で「もし明日も3バックだった場合は、厚みを持った攻撃というか、基本的に5(バック)にならず3で」とポイントになりそうな点を指摘し、「あわよくば1と2みたいな感じで、ミャンマー戦でボランチの人がやっていたような役割を、僕らの左右のセンターバックができるようになれば、もっと押し込める、一方的な展開になると思う」と予想した。

 ただ、グループ2位のシリアは6日に3位の北朝鮮に敗れ、両者の勝ち点差は1に縮まっており、11日に北朝鮮が最下位のミャンマーに勝った場合、シリアは日本に勝たなければ敗退となる。3バックでの戦いにトライしたいとしながらも、そうした相手の状況を踏まえて「相手も勝たなければいけないという情報は入っているので、そんな楽な戦いにはならないかなと思う」と警戒した。

 一方、日本は2次予選突破を決めており、最終予選、さらにその先を見据えた戦いが可能な状態だ。久保も「最終予選の前に2次予選をやるメリット、デメリットがあると思いますけど、メリットの一つは、こうやって早く突破を決めたときに、さまざまなオプションにトライできること」と語り、「もちろん、これ(3バック)がファーストチョイスではないと思いますけど、あくまでオプションを広げるというところでは、今すごくいい感じにはなっていると思う」と持論を展開した。

 さらに「これがファーストチョイスだったら、まだまだ改善点はあるけど、オプションとして一時的に、相手によって使い分けるという意味では、いいトライだと思う」とコメント。日本の進化を見据えて「まだ1試合しかやっていないので、2試合目(シリア戦)、もし3バックをやるなら(ミャンマー戦とは)違う選手が出ると思うし、1試合目の改善点を踏まえて修正できるところはあったので、それを形にしていければ」と意気込んだ。


This article is a sponsored article by
''.