日本代表は30日、最終予選に向けた合宿初日を迎え、GK権田修一が練習前にオンラインで取材に応じた。自身、8年ぶりの最終予選に臨むことになるが、「どの試合もまずは失点しないこと」と普段通りのスタンスでプレーすることを強調した。

上写真=合宿初日。トレーニングする権田修一(写真◎早浪章弘)

僕自身もまだまだ向上したい

 権田は、最終予選を目前に控えても実に落ち着いていた。

「僕自身は2次予選も最終予選も親善試合でも、どの試合でもまずは失点しないことが自分のミッション。最終予選だからといって、何か特別なことをしようというのはないですね。普段、自分がやっていることをしっかり出すことが大事だと思います」

 GKとして当たり前の仕事を、当たり前のように求めてこなしてきたから歴代最長の9試合連続無失点という記録も達成できたのかもしれない。むろん、権田は最終予選がこれまでよりもレベルの高い相手との戦いになることを理解したうえで、ミッションコンプリートを目指す。

 権田にとってはブラジルW杯の出場権をかけて戦ったとき以来、8年ぶりの最終予選だが、今回のチームについて、当時にチームに似ている部分があると指摘した。

「みんなが上に行きたいという気持ちを持っていて、それで自分もステップアップしたいという向上心をチームに還元していた」と振り返り、「僕自身もまだまだ向上したいという意欲を持っています。このチームには若くて向上する意欲を持っている選手がたくさんいますが、そこを大事にしながら、チームとして同じ方向を向くことが大事になる」と、全員の『意識』を合わせることが最終予選突破のカギになると語った。

 自身はブラジルW杯予選では控えとして過ごす時間が多かった。そうした経験から権田は、チームファーストで戦うことの重要性やベンチの雰囲気の大切さを知る。現在はヨーロッパでプレーする選手が多く、今回だけではなく、今後も長時間の移動の後、わずか数日で試合に臨むことになる。じっくりコミュニケーションを取る時間も十分にない中では、選手一人ひとりが自覚的に意識を合わせていくことは重要だろう。

「(オマーン戦は)初戦のプレッシャーや負けてはいけないというプレッシャーがかかると思いますが、そこで大丈夫、いつもやっていることをやれば勝てると、自信を持って戦えば、間違いなく勝てると信じています。個人もそうですがチーム全体で練習から自信を持ってやることが大事だと思います」

 プレッシャーに負けず、チームのために同じ方向を向いて普段通りにプレーするーー。9月2日、権田は8年ぶりの最終予選に臨む。


This article is a sponsored article by
''.