上写真=セルビア戦の課題、自身の現在の意識などをオンラインで語った守田(写真◎スクリーンショット)
「いまの状況には感謝している」
守田はセルビア戦で前半はMF橋本拳人、後半はMF川辺駿とボランチでコンビを組んでフル出場。日本代表は前半に主導権を握りながらも得点できず、逆に大きなピンチもあったが、後半立ち上がりにCKから先制点を奪い、1-0で勝利を収めている。
前後半の出来の違いについて「ハーフタイムに話をして、後半に少しは改善できたものの、前半にチームで話し合って改善し切れなかったところが、すごくもったいない45分間だった」と語った守田は、「勝って当然と思われるような試合が続いていたタイミングで、ヨーロッパの相手と戦うことになり、 すごく難しい試合だった」と説明。「後半の頭に点を取って、良いリズムでサッカーができたこと、無失点で抑えたことは、これからの自信にもつながる。最低限の結果は出せた」と振り返った。
前半に攻撃が停滞した要因は「センターバックとサイドバックから、もう少し効果的なボールを入れられたのではないかと思っている」という。縦パスが入らないことによって「ボランチが少し下りるしかない状況になってしまい、ボランチが空けたスペースに前の選手が入ってきてしまうことにつながった」と分析し、「前の選手を前にとどめておくために必要なのは、後ろから良いボールを入れる配球力だと思う。その信頼がまだ足りなくて、どんどん人が下りてきてしまい、前に人がいないという状況につながったんじゃないか」とピッチ内の風景を語った。
それを受けてハーフタイムには、自分も含めてボールロストが多かったことを反省し、さらに後方のDF谷口彰悟など最終ラインには「長めでもいいので、もっと縦パスを入れてほしいと話した」と要求。後半開始から入る川辺には「アンパイ(安全第一)のポジションを取る必要はないと言った」など、やるべきことを整理し、後半の立て直しにつなげた。
ピッチ上のリーダーとしての振る舞いには、オーバーエイジでU-24日本代表に加わったMF遠藤航が不在であることも影響しているという。「航くんがいない状況で、中盤を担うべきなのは自分だと自負している」と力強く語り、「いまはお客さん感覚ではない。ゲームプランを担っていますし、発信していくべきだと思っている」と言葉に力を込めた。
セルビア戦は、それを前半のうちにできなかったことが反省点として残るものの、「成長しているとは思いますし、引っ張っていくという気持ちでやれているのは、僕にとってプラス」ときっぱり。主軸としての力を試されている現状を「いまの状況には感謝しています」と歓迎した。