ガイナーレ鳥取FW重松健太郎が、久しぶりのゴールで勝利に貢献した。8月19日の明治安田生命J3リーグ第23節・テゲバジャーロ宮崎戦で先制点を含む2得点。無得点の間もチームメイトの得点をお膳立てしてきたが、この日は自らネットを揺らし、試合後はさらなるチームへの貢献を誓っている。

上写真=約5カ月ぶりのゴールを決めた重松。ホーム2連勝に貢献した(写真◎石倉利英)

■2023年8月19日 J3リーグ第23節(@Axis:観衆2,205人)
鳥取 2-0 宮崎
 得点:(鳥)重松健太郎2

「チームが勝つことが一番大事」

 先制点は立ち上がりの5分。MF富樫佑太の浮き球のパスをMF牛之濵拓が倒れながら落としたボールを、右足で右上スミに蹴り込んだ。3月26日の第4節以来、約5カ月ぶりとなる久しぶりのゴールだった。

「右サイドでマコ(MF普光院誠)が呼んでいたので、そこへのパスもあったし、いろいろな選択肢がありましたが、自信があったので打った」と振り返る。「右上が空いているのが見えて、思い切り打ってもしょうがないので、力を抜いてリラックスして蹴ったら、思いどおりのところに行った」という納得の一撃だった。

 2点目は68分、CKからDF飯泉涼矢がヘッドで狙い、GKがはじいたこぼれ球を決めた。後半に二度、普光院のシュートのこぼれ球を決められなかったシーンがあったため、「次は決めようと思っていました。決めることができてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 カマタマーレ讃岐から完全移籍で加入した今季、開幕戦でゴールを決めると、第4節までに3得点。新たな得点源として期待どおりの活躍を見せていたが、その後は長く無得点が続いていた。

 ただ、その間もアシストなど得点に絡む働きで貢献していた。この日は自らフィニッシャーとなり、増本浩平監督も「なかなか自分で取ることができないまでも、味方にゴールを取らせる仕事をしてきていたし、どの試合でもゴールに対する意識・意欲は持っていました。それがあったからこそ今日、彼のところにボールが来て、得点できたと思います。すごくうれしいです」と喜んだ。

 本人は「FWの仕事は、まずはゴールというのがチームで最も優先すべきこと」としつつ、「起点になったり、アシストすることも僕の良いところだと思う」と強調。「ゴールはうれしいですが、チームが勝つことが一番大事なので、それを優先して頑張っていきます」と力強く語った。

取材・写真◎石倉利英


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