上写真=3連覇を達成し、喜びを爆発させるNSSOLの選手たち(写真◎藤井勝治)
第5節 NSSOLが3連勝で首位をキープ
スポーツを通じてIT業界の親睦と活性化を図ることを目的に、2002年に創設されたITサッカーリーグ。21回目を迎えた今大会はIKI(アイエックス・ナレッジ株式会社)、NSSOL(日鉄ソリューションズ株式会社)、JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社)の3チームが参加し、2回戦総当たりのリーグ戦で順位を争った。
今大会は7月6日(土)にスタートし、前回王者NSSOLが開幕から無敗をキープして首位を快走した。NSSOLは第2節でIKI、第3節でJBSに勝利。10月19日(土)に行われた第5節では、矢野将伍のゴールでIKIを1-0で下して3連勝を達成。この試合に負けていれば2位・JBSと勝ち点で並び、得失点差で2位に転落することになったが、接戦を制して首位の座を守った。
第5節
IKI 0-1NSSOL
【得点】36分:矢野将伍(NSSOL)
第6節 NSSOLとJBSによる頂上決戦
11月9日(土)に行われた最終節は、図らずも上位2チームによる優勝決定戦となった。勝ち点9で首位のNSSOLは、引き分け以上で優勝が決定。勝ち点6で2位のJBSは、勝利すれば得失点差で上回って逆転優勝が決まる。そんな条件のもと、運命のキックオフを迎えた。
序盤は緊張感が漂い、互いにチャンスが少なく堅い展開となったが、NSSOLが前半の飲水タイム後に3枚替えを行うと、この采配がズバリ的中。22分、矢野の右CKに途中出場の木村俊介が頭で合わせ、NSSOLが先制点を奪った。先手を取られたJBSは逆転優勝のためには2点が必要となり、そこから一気に攻勢を強めてゴールに迫ったが、肝心のシュートが枠を捉えられず、NSSOLの1点リードで前半が終了した。
後半は一進一退の展開が続き、互角の戦いとなったが、選手層で上回るNSSOLが試合巧者ぶりを発揮した。終盤は攻撃の柱である矢野もベンチに下げて守備固めに入り、最後まで相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかった。結局、前半の1点が決勝点となり、NSSOLが逃げ切りに成功。無傷の4連勝で優勝の栄光をつかんだ。
第6節
NSSOL 1-0 JBS
【得点】22分:木村俊介(NSSOL)
「来年からも皆で盛り上げていきたい」
3連覇のNSSOLは今大会、全勝を飾るとともに、全試合完封という完全優勝を達成した。エースとしてNSSOLをけん引した矢野キャプテンは、「失点をゼロで抑えられたのが大きいと思います。それをストロングポイントとしてやってきて、今大会も発揮できました」と守備陣の奮闘を強調。佐々木紘史選手兼監督は「もちろん連覇を目指していましたが、まずは一戦一戦をしっかりと戦い、それが3連覇につながったと思います」と今大会を振り返った。
最終節終了後には閉会式が行われ、優勝チームにトロフィーが贈られたほか、個人賞も発表され、得点王は西牧蓮、アシスト王は風祭佑太とJBSの2選手が受賞。そのJBSを率いた鈴木良選手兼監督は結果について「監督の力量不足です」と悔しさをにじませつつ、「過去2年間はNSSOLに完敗でしたが、今年は良い勝負ができたと思います。ただ相変わらずセットプレーでやられたので、そこはもっと練習します」と来年のリベンジを誓った。
第1回から21大会連続でITサッカーリーグに参加しているIKIは、今大会は全敗という悔しい結果に終わったが、湊谷仁キャプテンによると「来年度の新入社員にサッカー経験者が結構いるみたいなので、光は見えている」とのこと。なお次回の大会概要は現時点で決まっていないが、参加チーム数が増える方向で話は進んでいる。NSSOLの矢野キャプテンは「来年はチーム数が増えて、ITサッカーリーグがより発展することを期待しています。そのときに中心になるのは今回の3社だと思うので、来年からも皆で盛り上げていきたいです」と語った。
第21回ITサッカーリーグ最終順位
1位:NSSOL(日鉄ソリューションズ株式会社) 4勝0敗
2位:JBS(日本ビジネスシステムズ株式会社) 2勝2敗
3位:IKI(アイエックス・ナレッジ株式会社) 0勝4敗