上写真＝今節スコアレスドローながら１勝1分けのJBSが得点数差で首位に立った（写真◎阿部卓功）
第1試合
DYM 1-2 IKI
【得点】1分：本山（DYM）、22分：中村（IKI）、46分：中村（IKI）
センターバックとしてNSSOLの守備を統率した倉田（中央）。精度の高いロングフィードも光った（写真＝阿部卓功）
中村の2ゴールでIKIが逆転勝利
初戦と落としたチーム同士の対戦となった第1試合は、キックオフ直後にDYMが先制点。ゴール前でビニシウスからのパスを受けた本山が右足を振り抜き、ファーストシュートを得点に結びつけた。一方、IKIは出鼻をくじかれる形となったが、司令塔の村関にボールを集めて攻撃の時間を増やしていくと、22分、ゴール前で得たFKを中村が直接決め、1-1で前半を折り返す。
後半もIKIが主導権を握り、37分に河尾が相手GKと1対1の場面を迎えるが、これはDYMの守護神・川上の好セーブに防がれる。だが、46分に再び訪れた決定機を、今度は中村が冷静にシュートを流し込み、遂に逆転に成功。その後はリスクを冒さず慎重に試合を進めたIKIが、うれしい今季初白星を飾った。
DYM：GK川上敏和、DF立花皓之介、濱野雄大、片岡新之助、大道脩平（30分、山田圭太郎）、MF澤口和哉、横山瑛一朗、塚本海、FWオルネラス・ビニシウス、横倉徹（45分、星川貴生）、本山慎太郎
IKI：GK太田真司、DF山田匡史（55分、佐藤卓郎）、清水悟、湊谷仁、福田康政、長田羽惟、MF村関岳志、杉山文一、伊藤洋貴（35分、田村智宏）、FW中村修也、河尾俊佑
第2試合
JBS 0-0 NSSOL
センターバックとしてNSSOLの守備を統率した倉田（写真右）。精度の高いロングフィードも光った（写真＝阿部卓功）
実力拮抗の好勝負は痛み分けのドロー
昨年のリーグ戦で優勝を争った両チームの対戦は、戦前の予想通り、拮抗した試合となった。互いに高いディフェンスラインで陣形をコンパクトに保ち、中盤で激しい攻防を繰り広げながらチャンスをうかがったが、前半はともに決定機は生まれず0-0のまま終了。
後半も膠着状態は続き、選手交代で打開を図るも、両チームのCBが好プレーを見せて隙を与えない。試合終了間際の58分、相手のパスミスをカットしたJBSの粕谷にこの日一番のチャンスが訪れたが、ループシュートはNSSOLのGK諸我にゴールラインぎりぎりでかき出されてゴールとはならず。対するNSSOLもアディショナルタイムに徳永がロングシュートを狙ったが枠を外れ、タイムアップの笛が吹かれた。
【出場メンバー】
JBS：GK齊藤優大、DF戸塚拓磨、小島陸（30分、井上大樹）、古川雅稀、田中晴飛、松尾瞭汰（19分、西本峻）、和田健太、岸谷恵太、高月稜真（45分、高橋瞭太）、MF繁野竜介、粕谷直輝
NSSOL：GK諸我俊、DF新沼由輝、氏原伸裕、外間拓海、倉田義将、MF森崇晃（30分、長谷川諒）、森太一（37分、徳永嘉裕）、田中滉大（37分、大森雅仁）、鈴木浩大、FW矢野将伍、帯刀聖人（30分、佐々木紘史）
第2節 MIP
FW 中村修也（IKI）
壁の間を抜く巧みな直接FKで同点ゴールを挙げると、後半には自身2点目を決め、チームを逆転勝利に導く。今季初白星に安堵の表情を見せつつ、「優勝目指して頑張ります」と語った。
＜One Theme Interview＞
私が考える「スポーツの力」
日本ビジネスシステムズ株式会社
戸塚拓磨
入社1年目からチームの主力として活躍する日本ビジネスシステムズ株式会社の戸塚拓磨さん。当初はサッカー部の存在を知らず、同じ部署で働いていた当時のキャプテンに強引に勧誘され、「最初は渋々参加しました（笑）」と振り返るが、入社7年目を迎えた現在は、自身がキャプテンとなってチームを引っ張っている。
戸塚さんは小学2年生から本格的にサッカーに打ち込み、今年でサッカー歴22年目。「スポーツを通して友達ができ、先輩後輩といった仲間ができました。試合では対戦相手とバチバチやりますが、終わってみれば、昨日の敵は今日の友。社外の方とこうやって一緒にサッカーをすることで、つながりが増えることは自分にとって大きいです」。真剣勝負が繰り広げられるITサッカーリーグを「大人になっても熱くなれる場所」と語り、スポーツの力を実感しながら、4大会ぶりの優勝を目指している。
