2023ー24シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)が現地21日に開幕した。遠藤航が所属するリバプール(イングランド)は、LASK(オーストリア)とアウェーで対戦。前半に失点し、追いかける展開になったが、後半に3点を叩き込んで逆転勝利を飾った。遠藤は中盤で先発し、61分までプレーした。

上写真=8月27日のニューカッスル戦以来の先発出場となった遠藤航。自身初のELでプレーした(写真◎Getty Images)

同点 PK奪取に絡む

 先制したのは、ホームのLASKだった。14分、左CKを得ると、その流れからフロリアン・フレッカーが豪快ミドルを叩き込む。下馬評は断然、リバプール有利と思われていたが、ホームチームが効率の良い攻撃から先にネットを揺らした。

 遠藤はプレミアリーグ3節ニューカッスル戦以来の先発を果たし、アンカーでプレー。この日はハーベイ・エリオット、ライアン・グラフェンベルフと中盤を構成したが、序盤は相手のロベルト・ジュリに後方からのパスコースを消されて、ボールを受けられない場面も見られた。

 前半は持たされた感も強かったリバプールは後半、その力を証明する。同点ゴールは57分。遠藤が組み立てに絡み、ボックス内でルイス・ディアスが倒されてPKを獲得。これをダルウィン・ヌニェスを決めて試合を振り出しに戻す。

 61分に遠藤がアレクシス・マクリスタと交代し、ベンチに下がった直後の63分、ゴールキックの流れからグラフェンベルフが右サイド深く進入し、折り返しをルイス・ディアスがきっちり決めてリバプールが勝ち越しに成功した。

 さらに試合終了間際の88分には途中出場のエース、モハメド・サラーがボックス右を攻略し、相手GKの虚を衝くタイミングでシュートを放ち、股下を抜いてゴールを奪取。後半に3ゴールをもぎ取ったリバプールがその実力を証明し、3−1で逆転勝利を飾った。

 遠藤はまだまだ周囲との関係を深める段階にあるものの、守備面の強さやシンプルなワンタッチパスなど持ち味も示した。過密日程を戦うチームの中で、今後も出番をしっかり得ていくことになりそうだ。


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