日本代表の板倉滉が欧州遠征初日(現地4日)の練習を終えて取材に応じた。コンディションは良好で、いい状態で9日のドイツ戦にも臨めそうだ。A代表ではほとんどない、冨安健洋との2センターバックコンビ結成が実現するかも注目されている。

上写真=初日のトレーニングに臨んだ板倉滉(写真◎サッカーマガジン)

ワールドカップとはまた違う試合になる

 代表合流直前のバイエルン戦ではコーナーキックからヘディングシュートを決めた。試合は悔しい逆転負けを喫することになったものの、今季すでに2得点。自身は好調と言ってもいいだろう。カタールW杯以来のドイツとの再戦についても、いい集中力を保てている。

「まずは、どんどんトライしていくこと、もちろんワールドカップと今回また違った試合にはなると思いますけど、ワールドカップのとき以上にトライできることはたくさんあると思うので。またその中でも、勝ちにいけると思ってますし、普段からそういう相手とやっていて、もうそこに対しての驚きっていうのはない。色々トライしながら、勝ちに行きたいと思います」と力強い言葉を語った。

 日本はカタールW杯のドイツ戦で後半にシステムを変え、2ゴールをあげて逆転勝ちした。後ろは数的同数で守ることになったが、それは板倉をはじめ、冨安健洋、吉田麻也と1対1でドイツ相手にも勝負できる陣容がそろっていたからだ。そこで得た自信はしっかり現在の代表にも生かされている。その上で、今回は前回とはまた違う「トライ」をしたいという。

「(カタールW杯では)前半で負けてる状況からの後半というところで、前に出なきゃいけない中ではまってましたし、すごいトライした中で良い結果が得られた。ただそのときとはまた違ったゲームになると思うし、開始のところからアグレッシブに行けたら」

 圧倒的にボールを支配され、防戦一方だった前半のような戦いぶりではなく、「攻守においてアグレッシブに行きたいというのは、あります。もちろん奪ったあとのクオリティーのところもそうですし、自分たちがボール持った状況からどうやって打開していくかっていうところもそうですし。守備も、自分たちからアクション起こしてボールを奪いにいきたい」と、同じ戦い方でなくとも、能動的にプレーした後半の姿勢を最初から出していきたいと板倉は話した。

 また、今回注目されているのが冨安健洋とCBコンビを組むかどうかという点。3バックを形成することはあっても、互いにケガで外れているときがあり、代表で2CBとしてプレーしたケースはほとんどない。そのことについて板倉は「非常に楽しみ。トップ・オブ・トップでやっている選手ですし、普段から見てても非常に高いレベルで戦っているというのがあるので、どういう組み合わせになるかは全然分からないですけど、誰でも組んだとしても積極的でやっていきたい」と、期待感を口にした。

 ドイツの地で戦う今回のドイツ戦は、勝敗のみならず、その内容にフォーカスする必要があるだろう。トライして何を得るかが、重要な一戦になる。

取材◎佐藤 景


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