「一人ひとりが、どう輝くか」
インタビューは開幕直前にzoomで行なった（写真◎スクリーンショット）
――今季は新しく今井雅隆監督が就任しました。どんな戦いを目指していますか？
尾崎 昨季までの縦に早い攻めを意識しながらも、これまでよりボールを保持して、パスをつなぐ時間も作ろうとしています。ボールポゼッションの練習も多いですが、選手もだんだん意識が変わってきて、間違いなく良くなっていますよ。自分自身は、攻守において試合の流れを見て、声を掛けることなどを求められていると思うので、これまで以上に声でチームを動かしていきたいです。今井監督は止める・蹴るの基本技術にもこだわっているので、練習と試合で違いを見せなければいけないと考えています。
――チームのスローガンである『全力アスル』にふさわしいプレーを見せたいですね。
尾崎 全力は、当然のこととしてやらなければいけません。その上で一人ひとりが、どう輝くかが大事だと思っています。だからといって全員が目立とうとするのではなく、チームの勝利のためには、目立たなくても陰で輝く選手が必要です。ピッチ外ではフロントスタッフのみんなが、まさに日が当たらないところで頑張ってくれています。そういうことをクラブの全員が理解して、シーズンに臨みたいと思います。
――最後に、ファン・サポーターへのメッセージをお願いします。
尾崎 自粛期間が長く続き、いまも大変な状況が続いている中で、サッカー界が少しずつ動いていきます。最初はリモートマッチですが、苦しい思いをしている人たちの気持ちが明るくなるようなプレーを毎試合、見せていきたいですし、スタジアムに来てもらえる時期になったら、ぜひ足を運んでほしいと思います。開幕の笛が鳴った瞬間から良いプレーを見せることができるように、チーム全員で頑張ります！
取材・構成◎石倉利英 写真◎アスルクラロ沼津
◎Profile
おざき・えいいちろう◎1984年12月7日生まれ、静岡県出身。日生学園二高（三重）から2003年にアルビレックス新潟に加入。アルビレックス新潟シンガポール、ガイナーレ鳥取を経て2014年にアスルクラロ沼津へ。タイミングの良い攻め上がりと正確なキックが武器の右SB。172㎝、69kg