上写真=同世代の札幌DF進藤亮佑と競り合う神谷(写真◎J.LEAGUE)
■2020年2月22日 明治安田生命J1リーグ第1節(三協フロンテア柏スタジアム)
柏 4-2 札幌
得点者:(柏)江坂任2、オルンガ2 (札)荒野拓馬、鈴木武蔵
30分に交代出場「やるべきことやる」
前半30分、柏の左サイドハーフを務めていたMF瀬川祐輔が負傷し、ベンチから背番号39が姿を現した。湘南から加入(2018年、2019年は期限付き移籍先のJ2愛媛でプレー)したMF神谷優太が、新天地でリーグ戦初出場。青森山田高校から湘南に加入したルーキーイヤーの2016年以来となるJ1のピッチに立った。
「(想定よりも)出場が早かった。ウォーミングアップもあまりできていない中だったので、とにかくやるべきことをしっかりやって、あとは点を取ること、結果を残すことにフォーカスして、プレーしようと思っていました」
瀬川と同じ左サイドハーフのポジションに入り、2点リードの場面だったが「(最後は札幌に)結局2点取られてしまったし、2点(のリード)だけではダメ」と、どん欲に追加点を狙いに行った。FW江坂任やFWオルンガらとの連係も上々。後半に生まれたチームの2得点に絡むなど、存在感を示した。
「(チームの)3点目、4点目が欲しかったので、(追加点が生まれて)良かった。(江坂ら攻撃陣は)顔を上げた瞬間にすぐ動き出してくれるので、良い連係ができたと思います」
ただ、2本のシュートを放つなど、自身の得点機を物にできなかったことは「自分の甘さだし、課題でもあります」と反省する。チーム内のポジション争いは熾烈。開幕戦に出場できたからといって、また次の試合で出番を得られる保証はないことを理解しているからだ。
「もちろん、J1はレベルが高い。これから、すべてがうまくいくわけではないと思うので、試合に出続けられるように、とにかくひたむきに努力していきたい。結果を残すことが一番分かりやすい評価になると思うので、チームの勝利のために結果を残せるように、一生懸命頑張りたいです」
1997年生まれ、東京五輪世代の22歳のアタッカーは、J1の舞台でさらなる活躍を誓う。
取材◎小林康幸