毎週水曜日に『東京育ちの選手』の言葉を掲載していく連続インタビュー企画の第3弾。今回は、仙台、神戸と渡り歩き、夏にFC東京復帰を果たしたミッドフィルダー・三田啓貴に迫る。
 今季のJ1リーグの覇権は、残り3試合で決まる。湘南戦(11月23日)、浦和戦(11月30日)というホームでのラスト2連戦を前に、『東京のタマ』がクラブへの思いを語り、リーグ初優勝が懸かる今後の戦いを見据える――。

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「何より、チームに貢献したい」

――三田選手の人生において、FC東京というクラブはどのような存在でしょうか。

三田啓貴 “育った場所”ですかね。サッカー選手としてもそうだし、小さいころからずっと、お世話になったクラブなので。味スタにも試合を観に行っていました。常に自分のそばにあったのが東京という感じですね。2004年に、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)で初優勝したときも、(国立競技場に)観に行っていましたよ。

――三田選手は中学(FC東京U-15)時代から、クラブに多くのタイトルをもたらしてきました。

三田 確かにそうですが、プロに入ってからはタイトルの経験はありません。東京はまだ、リーグ戦のタイトルを獲得したことがないので、今シーズンは絶対に獲りたいですよね。

――FC東京に戻ってきたシーズンに優勝争いをしています。“育った場所”でタイトルを獲るという運命を感じるのでは?

三田 すごく感じますね。こんなチャンスはなかなかないと思います。僕はFC東京のアカデミー出身だし、優勝への想いは人一倍強く持っています。

――今季途中の加入ということで、優勝争いの中での活躍も期待されているのではないでしょうか。

三田 それを期待して獲得してもらったと思うし、だからこそ僕はその期待に応えなければいけません。実は、あのタイミング(シーズン途中)で東京からオファーが来て、相当悩みました。けれど、どこかのタイミングで東京に帰りたいと、前々から思っていたので、決断させていただきました。この状況で自分を呼んでくれたということで、本当に、クラブの(三田に対する)想いを感じましたね。自分自身、(J1優勝に)チャレンジしたい気持ちがあります。東京でタイトルを獲ることは自分の夢。何より、チームに貢献したい。誰かに頼るのではなくて、自分で状況を変えたり、優勝するために努力していきたいです。