EURO2020はグリープステージ第2節を終えて、A組のイタリア、B組のベルギー、C組のオランダが連勝を飾り、決勝トーナメント進出を決めた。注目のイングランドはライバルであるスコットランドと引き分け、死のF組では初戦でドイツに勝ったフランスがハンガリーと引き分け、初戦でハンガリーを下したポルトガルが打ち合いの末にドイツに敗れて混沌。第3節が目の離せない状況となった。

上写真=チームの4点目を叩き込んだドイツのゴーセンス(写真◎Getty Images)

写真◎Getty Images

グループAのGS第2節
イタリアが連勝で突破!

 イタリアが地力を証明した。初戦のトルコに続き、スイスにも3-0で完勝。連勝で早々と決勝トーナメント進出を決めた。前線に飛び出すダイナミックさを何度も見せ、ゴールを挙げたロカッテリ、そして2戦連続ゴールを決めたインモービレと攻撃が好調なのに加え、守備も連続無失点。キエッリーニの負傷交代は気がかりだが、攻守にスキらしいスキは見当たらない。ウェールズは気持ちのこもったプレーで今大会初勝利をつかみ取り、グループ2位につけている。

■6月17日 GS第2節・グループA(@アゼルバイジャン:バクー・オリンピックスタジアム)
トルコ 0-2 ウェールズ
得点:【ウ】ラムジー(42分)、ロバーツ(90分+5分)

先制ゴールを挙げたウェールズのラムジー

■6月17日 GS第2節・グループA(@イタリア:スタディオ・オリンピコ)
イタリア 3-0 スイス
得点:【イ】ロカテッリ2(26分、52分)、インモービレ(89分)

エースのインモービレはこの日もきっちり1ゴールを記録し、イタリアの勝利に貢献

【グループA 順位表】
1 イタリア(6点◎2勝0分0敗/6得点・0失点/+6)
2 ウェールズ(4点◎1勝1分0敗/3得点・1失点/+2)
3 スイス(1点◎0勝1分1敗/1得点・4失点/-3)
4 トルコ(0点◎0勝0分2敗/0得点・5失点/-5)

グループBのGS第2節
魂の戦いを制したベルギーが連勝!

 病床にいるセバスチャン・エリクセンに勝利を届けようと、デンマークの選手たちは試合開始から熱く激しく戦った。世界ランク1位のベルギーに対して真っ向勝負で挑み、開始早々に得点すると、その後も全身全霊のプレーを続けた。だが、後半、試合巧者のベルギーがじわりじわりと盛り返し、T・アザール、そして途中出場のデブライネがゴラッソを決めて逆転。地力を示し、連勝で決勝トーナメント進出を決めた。とはいえ徹頭徹尾、ファイティングポーズを取り続けたデンマークの戦いぶりは多くの人の心を打つもので、試合後の惜しみない拍手がそのことを証明していた。もう1試合は、ロシアがフィンランドの組織立った守備を前半終了間際に打ち破り、1-0で辛勝。勝ち点3を手にした。

■6月16日 GS第2節・グループB(@ロシア:クレストフスキー・スタジアム)
フィンランド 0-1 ロシア
得点:【ロ】ミランチュク(45分+2分)

フィンランドゴールをこじ開けたロシアのミランチュク

■6月18日 GS第2節・グループB(@デンマーク:パルケン・スタディオン)
デンマーク 1-2 ベルギー
得点:【デ】ポウルセン(2分)
   【ベ】T・アザール(54分)、デブライネ(70分)

先制ゴールを決めて絶叫するデンマークのポウルセン

決勝点を挙げたベルギーのデブライネ。負傷により初戦は回避も復帰していきなり大仕事をやってのけた

チームのアグレッシブな戦いを後押ししたデンマークのサポーター。エリクセンへの思いを届けようと彼らも共に戦った

【グループB 順位表】
1 ベルギー(6点◎2勝0分0敗/5得点・1失点/+4)
2 ロシア(3点◎1勝0分1敗/1得点・3失点/-2)
3 フィンランド(3点◎1勝0分1敗/1得点・1失点/0)
4 デンマーク(0点◎0勝0分2敗/1得点・3失点/-2)