現地21日、アルゼンチンで開催されているFIFA U-20ワールドカップの初戦に臨んだ日本代表は、アフリカ王者のセネガルとの激闘を制して1−0で勝利。苦しみながらも松木玖生があげたゴールを守り切り、初戦をモノにした。

上写真=決勝点となる先制ゴールを挙げた松木玖生(写真◎Getty Images)

■2023年5月21日 U20W杯・GS第1戦(@ラプラタ)
 U20セネガル 0−1 U20日本
 得点:(日)松木玖生

ものすごく大きい勝利です(松木)

 プレッシャーのかかる初戦。日本は立ち上がりこそセネガルの圧力に押されたが、相手選手の長いスライドとスピードに粘り強く対応し、開始10分を過ぎると落ち着いてボールを扱い始めた。

 直後の15分、日本のキャプテンが欲しかったゴールを奪ってみせる。右サイドの永長、福田とつないだボールを松木が引き取り、ボックスの外から左足を一閃。鋭いシュートをゴール右下に突き刺し、日本が先制に成功した。

 その後、前がかりになったセネガルに攻めこまれる場面が増え、22分にはロングボールを使った大きな展開からボックス内に進入を許すと、チェイス・アンリがクリアし切れず、ファイにつながれてディアロにシュートを打たれ、ネットを揺らされた。だが、このゴールはVARの結果、オフサイドの判定が下る。プレスを外されてゴール前まで運ばれるケースが増えていただけに、日本にとっては気を引き締める機会となった。

 1−0のまま迎えた後半、日本は右サイドで押し込まれ、攻撃面の持ち味を出せずにいた永長に代えて山根を投入。山根は佐野に代わってボランチに入り、佐野が右サイドへポジションを移した。攻守のバランスを整えた日本だったが、1点を追うセネガルは前半にも増して圧力をかけてきた。ラフなプレーも増えていく中、日本は粘り強い守備で攻撃を跳ね返していった。

 試合終盤は相手にボールを握られ、チーム全体の重心が下がってボックス内でシュートを許す場面が多くなった。それでも日本はGK木村を中心に集中した守りで耐えしのぎ、1−0で勝利。タフな試合に勝ち切った。

 決勝点を挙げた松木は「ものすごく大きい勝利ですし、中2日で試合があるのでそれに向けてしっかりコンディションをやっていきたい」とコメント。最初の目標である決勝トーナメント進出に向けて大きな1勝を手にした日本は自信も携え、24日にコロンビアとの第2戦に臨む。