2026/2027シーズン、ポルトガルのスポルティングからプレミアリーグのハル・シティに移籍した守田英正だが、ここまでケガの影響もあり、出場機会が限られていた。しかし、途中出場ながら4試合連続でプレー。指揮官に求められる選手として、徐々に存在感を高めている。現地から守田の『今』をリポートする。

トランジションに欠かせない、指揮官の高い評価

徐々に出場時間を増やし、チーム内で存在感を高めている守田(写真◎Getty Images)

「途中から入ってゲームを変えられると思ってもらえていることなどは、選手として凄くありがたいことだと思っています。もちろん、スタートから出たい気持ちは持ちながら、途中からでもどうにか貢献できるものはあると思うので、難しいですけど、そこにトライしながらやっています」

 そう話す守田は、指揮官が2部での昨季以上に重点を置くトランジションでの攻撃面でも貢献が可能だ。本人が言うほどひどくはなかったと思われる前節でも、確かに、インターセプトやルーズボールを拾った直後に、当たられてボールを失う場面はあったが、カウンターの起点となった場面も1度だけではない。自陣内からダイレクトでプレーをアウトサイドに振って仕掛けた攻撃は、クロスを放った右SBブルック・ノートン=カフィーのキックが強すぎなければ、シュートチャンスが生まれていたはずだ。

 ワイドプレーヤーの活用は、ヤキロビッチ体制における戦術ポイントの1つ。イプスウィッチ戦でも、オーバーラップしたノートン=カフィーがチーム2度目の逆転ゴールに迫った好機は、守田が利き足ではない左足で放ったダイアゴナルパスに端を発していた。チーム最大の得点源は、一時的な逆転ゴールを決めてもいたオリバー・マクバーニーだが、ポストプレーにも長けたCFは、基本の5バック時に前線で孤立しがち。8番タイプで、この日は自らスコアを1—1とするゴールを決めたティム・イロエグブナムの攻撃参加を増やす上でも、6番役には守田が適任と思われる。

「1試合1試合が勝負というか、本当に落ち着くことができないというか、毎日の練習が自分のポジション争い。常に厳しい競争の中でプレーしているという意味でも、プレッシャーは凄く感じています。ワンプレーで評価が変わる世界ですし、明らかに今、世界で一番のリーグだと思っています。使えないと思われたら、すぐ切られる世界。どのクラブにも、代わりなんかいくらでもいる。そんな中で、代わりがいないと思われるような選手として認めさせるというか、ポジションを確保しないといけない。そこはまだ僕自身、足りていないところだと思いますし、トライしている部分」

 そう言うと、去り際に声を強め、「スタメンでプレーできるように頑張りたい」と締め括ってくれた、ハルの中盤に必要な守田だった。

取材・文◎山中忍【現地】