三笘薫が東京オリンピックに参戦だ。6月22日に森保一監督から発表された登録メンバー18人に名を連ねたドリブラー。AFCチャンピオンズリーグに参戦するために滞在しているウズベキスタンからオンライン取材に臨んで、喜びながらも使命感に燃える心境を語った。

上写真=三笘薫は「7」から「11」へと背番号が変わる。期待を一身に受けている(写真◎JMPA毛受亮介)

「使命感を持って特徴を出していく」

 やはり最初の感情は、安堵だった。

 川崎フロンターレの三笘薫が東京オリンピックの登録メンバー18人入りを果たした。ACLを戦うために滞在しているウズベキスタンでメンバー発表のライブ配信を見ていて、名前を呼ばれたときには安心が何よりも先に立った。

「結果にこだわりながらずっと練習してきました。プロに入ってから結果へのこだわりの部分や、オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールのどちらでも、試合を通した存在感も成長できたかなと思います」

 オリンピック代表に選ばれるまでの自分を、そう見つめる。森保一監督も会見で、個の打開力に大きな可能性を見出していることを明かした。三笘自身も、ドリブルが勝負のポイントだと自覚する。

「本大会では日本としてもどれだけボールを持てるかわからないですけど、スペースがあるときにはドリブルが生きると思っています。ただ、一つはがせればチャンスを作れるけれど、引っかかればピンチにもなる。だから、結果を左右する立場なので、使命感を持って特徴を出していければと思っています」

 この大会が大きなキャリアアップのチャンスになるかもしれない。

「オリンピックから世界に羽ばたいた選手もいますし、アピールするチャンスを逃さないようにしたいと思います。日本代表のためにプレーすることがそのことに直結するので、戦うことを意識して評価されればいいと思っています」

 森保監督から与えられた背番号は、11。

「これまでは7だったのでなんで変わったのか分からないですけど、より前目のポジションでも可能性があるかもしれない。ゴールの部分で勝利に貢献できればと思っていますし、期待されていると思っています」

 1カ月後にはもう、オリンピックの舞台に立つ。南アフリカ、メキシコ、フランスが相手だ。

「相手がどういうメンバーかは分からないけれど、日本には技術の高い選手が揃っていて、親善試合でもしっかり後ろも安定していいパフォーマンスができたと思っています。オリンピックでもそういう試合ができれば」

 ドリブルで、ゴールで。「11 MITOMA」が世界に羽ばたいていく。