日本代表MF鎌田大地が立ち上がりの先制点で確かな存在感を示した。11月18日に東京・国立競技場で行なわれたボリビア戦の開始4分、3列目からエリア内に走り込んでMF久保建英のクロスを受け、左足で蹴り込んで先制点。その前にも決定機につながるパスを出すなど、チャンスメークと得点の両方でチームを引っ張り、年内最後の一戦で結果を残した。
上写真=開始4分に先制点を決めた鎌田。胸トラップから利き足とは逆の左足で決めた(写真◎高野徹)
■2025年11月18日 国際親善試合(観衆53,508人/@国立)
日本 3−0 ボリビア
得点:(日)鎌田大地、町野修斗、中村敬斗
「チームとして素晴らしい競争ができている」
流れるような動きでネットを揺らした。MF久保建英の右からのクロスを胸トラップで収めると、ワンバウンドさせた後の落ち際で左足を振り抜き、逆サイドのネットを揺らした。
「ボランチをやっていますけど、チームとして、ああいうところに常に入っていけと言われている」と振り返ったプレーからのゴール。「タケが良いクロスを上げてくれたので、良いゴールが取れてよかった」と喜んだ。
先制する前の2分には、中央からスペースに走り込むFW小川航基へスピード、コースとも完璧にコントロールされたスルーパス。軽く浮かせてGKを破ろうとした小川のシュートが防がれてアシストとはならなかったものの、いきなり決定機を生み出して「ボランチですけど、ゴールやアシストが最近できていなかったので、絡めるようにやっていけたらと思っていた」と語った通りのプレーぶりだった。
14日のガーナ戦はコンディション不良で出場機会がなかったが、15日から全体練習に合流して先発した一戦で、77分に交代で退くまで随所に違いを生み出すプレーを披露。ワールドカップのメンバー入りへの争いが激しさを増す状況を「チームとして素晴らしい競争ができている」と評した背番号15は「森保さんの100試合目という節目の試合を、しっかり勝利で終えることができてよかった」と充実の表情を見せた。