日本代表FW小川航基が10月10日にパナソニックスタジアム吹田で行なわれたパラグアイ戦で、1-1とする鮮やかな同点ゴールを決めた。先制された5分後に強烈な右足ミドルシュートで結果を残した一方、その後のチャンスは決められず。激しいポジション争いの中で、今後も得点を狙い続けていく決意を新たにしている。
上写真=同点ゴールで結果を残した小川。強烈なミドルシュートでパラグアイの守備をこじ開けた(写真◎毛受亮介)
■2025年10月10日 国際親善試合(@パナスタ)
日本 2−2 パラグアイ
特典:(日)小川航基、上田綺世
(パ)ミゲル・アルミロン、ディエゴ・ゴメス
日本代表は3試合ぶりの得点
日本は21分に先制されたものの、すぐさま26分に1-1とした。エリア外中央で奪われたボールをすぐに奪回すると、パスを受けた小川が右足でミドルシュート。一度はパラグアイGKロベルト・フェルナンデスの左手に阻まれたものの、高く浮き上がったボールが勢いを失わずゴール方向へと向かい、ゴールラインを割った。
9月のアメリカ遠征2試合で無得点に終わっていた日本にとっては、3試合ぶりの得点。ただ本人は「正直、入ったとは思わなくて」と振り返り、「自陣に帰ろうとしたら、入ったのでよかったです」と続けた。
その後も何度かチャンスがあったが、49分にCKに合わせたヘディングシュートがGKの正面を突いて阻まれるなど、2得点目は奪えなかった。1-2とリードされて迎えた89分にFW上田綺世との交代で退くと、その上田が後半アディショナルタイムに同点ゴール。激しいFWのポジション争いを象徴するような結果となった。
ライバルの存在を「クオリティーのある選手なので、いつも動き出しの部分などを学ばせてもらっている」と認めつつも「負ける気はない」ときっぱり。「自分が一番だと思って、これからもやっていければ」と力強く続けた。
その上で、引き分けという結果を「どんな形でもボールをゴールにねじ込むところを今日は意識していたので、2得点取れたことは日本としてよかったかもしれないけど、結果的に勝つことができなかったので、悔いの残る結果だった」と指摘。8カ月後のワールドカップ本番に向けて「しっかりとチーム力を上げて、個人としては毎試合得点できるように、日々取り組んでいければ」と意気込んでいた。