なでしこジャパン(日本女子代表)は明日27日に女子アジアカップのグループステージ第3節、韓国戦に臨む。現在首位の日本は引き分け以上で1位通過が決定。仮に敗れれば準々決勝で好調オーストラリアと対戦することが濃厚で、是が非でも勝ちたいところ。池田太監督体制となって最初の試金石とも言える試合のポイントを整理する。
これまでとは違う強度(池田監督)
今大会の最終ラインは4バックで、2センターバックに6番のイム・ソンジュと、アンカーでもプレーする17番のイ・ヨンジュが入っている。5番のホン・ヘジは174㎝の長身。今大会は出場していないが、これを入れて3バックで守り倒すフォーメーションも備えている。両サイドは右に2番のチュ・ヒョジョウ、左に16番のチャン・セルギを入れた構えか。
ゴールキーパーは、これまで何度も対戦してきた18番のキム・ジョンミになりそう。昨秋のシリーズでは、1番のユン・ヨングルが、キム・ジョンミ以上の結果を残して猛アピール。アレックス・モーガンとの1対1を制し、カーリー・ロイドの強烈なシュートを防ぐなど、アメリカに得点を与えず、守護神交代の可能性を想起させたが1、2戦でベンチ外となっている。
当然ながら、池田監督も選手も「韓国戦から先は、対戦相手の強度がこれまでとは違う」という認識を持っている。どのように臨むか興味深いが、個人的にはディフェンスラインを東京オリンピック組で固めて保険をかけた上で、中盤から前は、縦横無尽の活躍を見せた長谷川唯(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)と、五輪不参加組の融合にチャレンジしてもらいたい。
上々のスタートを切った植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、攻撃の起点となるだけでなく、守備でも貢献している宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)。リスク管理を考えれば、長谷川とはメニーナ時代からプレーしていた隅田凜と、U-20時代のチームメイトが多い長野風花のマイナビ仙台コンビなど、セット起用なども考えられるのではないか。
準備期間では上回る難敵を、どのように退けるか。新生なでしこジャパンにとって、最初の試金石となる戦いが迫っている。