ガイナーレ鳥取DF橋本清太郎(はしもと・せいたろう)が、より多くの出場機会をつかむべく燃えている。2026年シーズンの加入内定が発表された直後にJリーグデビューを果たしたものの、直近の試合は出場機会なし。大学卒業を待たずプロの世界に身を置き、ただ経験するのではなく、競争を勝ち抜いてチャンスをつかむつもりだ。

上写真=加入内定が発表されてから鳥取で練習を続けている橋本。Jリーグ2試合目の出場に向けて意気込んでいる(写真◎石倉利英)

「練習からこだわってアピールしなければいけない」

 2003年7月15日生まれ、神奈川県出身の橋本は、藤塚キッカーズ、横浜FC U-15、流通経済大柏高(千葉)を経て、現在は専修大在学中の4年生。豊富な運動量や配球・クロスの精度の高さが持ち味で、9月12日に2026シーズンの鳥取への加入内定と、JFA・Jリーグ特別指定選手に承認されたことが発表された。

 ひと足早く鳥取で練習を重ね、20日の明治安田J3リーグ第28節・ザスパ群馬戦で控えメンバー入りすると、64分にDF松本太一との交代で途中出場してJリーグデビューを飾り、チームは3-1で勝利。続く27日の第29節・栃木シティ戦でも控えメンバーに入ったが、今度は出場機会がなく、0-1で敗れた。

「いまは特別指定選手としてチームに帯同している形ですが、ベンチにいるだけではダメだと、特に前節は感じた」と振り返る。先輩たちを押しのけてチャンスをつかむべく「試合に出るためには、練習からこだわってアピールしなければいけないと日々感じている」と意気込む。

 プロのポジション争いの中で「最初は天然芝の練習環境や、チームのやり方に慣れるのに時間がかかった」というが、すでに合流から約3週間が経過。「長い時間チームにいるので、練習でアピールして、試合に出なければいけない」との危機感がある。

 10月5日の次節は、ホームのオールガイナーレYAJINスタジアムでFC大阪と対戦する。Jデビュー戦は3-0とリードした状況での途中出場。「出場できたのは、チームメイトが良い状況を作ってくれたおかげもあると思う」との考えがあるだけに「次は自分がチームを救えるようにやっていきたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英