徳島ヴォルティスのFW森海渡が、5月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。4月最後の試合で加入後初得点を挙げ、今季初勝利に貢献すると、量産態勢に入った5月は3試合連続ゴールなど6試合6得点と大暴れ。絶対の自信を持つスピード、強烈な右足シュートを武器とするストライカーに、好調の要因や徳島への思いなどを聞いた。

2ケタ得点を、すぐにでも達成したい

6月11日の第20節・栃木SC戦では武器の右足で鮮やかなミドルシュートを決め、1-0の勝利に貢献。リーグ戦8得点として2ケタ得点に近づいた(写真◎J.LEAGUE)

――徳島での生活についても教えてください。生まれて初めて関東を離れていますが、文化の違いなどで驚いたことはありますか?

 JRを利用して電車に乗ったとき、ICカードが使えないことに驚きました。切符を買って改札を通して乗ったのは、初めてではないと思いますが、子どもの頃からICカードを使っているので。バスもICカードが使えず、乗るときに整理券を取って、降りるときに現金で払う方式だったので新鮮でした。

――食べ物では、何がおいしいですか?

 やっぱり魚がおいしいですね。もともと魚が好きなんです。寿司も大好きで、一番好きなネタはサーモンです。

――特に仲が良く、プライベートでも一緒に過ごしている選手は?

 同期の棚橋尭士や、山下雄大です。一緒にいるときはサッカーの話だけでなく、サッカーとは全く関係ないことも、よく話しています。

――アウェーへの移動中は、何をして過ごしていますか?

 ネットフリックスの動画を見ています。最近は韓国ドラマを見ることが多いですね。

――J2はシーズンの半分が終わろうとしています。徳島は5月に勝ち点を伸ばしましたが、まだ下位という状況です。

 6月が勝負になると思っています。この1カ月は上に行けるのか、下にとどまるのかを左右する試合が続きます。勝ち点を重ねて上位に食い込んでいけるように、自分自身も結果を残したいです。

――森選手が4月と5月にゴールを決めた5試合は4勝1分けでした。FWは自分のゴールでチームを勝利に導けるポジションです。

 自分のゴールで勝った試合と、そうではない試合では、試合後の気持ちが全然違います。自分のゴールで勝ってうれしい試合を、一つでも多く味わいたいです。今季の最低限の目標である2ケタ得点をすぐにでも達成し、さらにゴールを重ねて、勝利をつかめるように取り組んでいきます。

――徳島のファン・サポーターの皆さんやスタジアムの雰囲気を、どのように感じていますか?

 すごく熱いですし、アウェーにも多くの方が足を運んでくれます。だからこそ多くの勝利を届けて、一緒に喜びたいです。

――最後に、そのファン・サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。

 これからも重要な試合が続きます。目の前の試合のことだけを考えて全力で戦うので、ファン・サポーターの皆さんも一緒に、勝利を目指して戦ってください!

取材・構成◎石倉利英

もり・かいと◎2000年6月7日生まれ、千葉県出身。六実SCでサッカーを始め、U-12からU-18まで柏レイソルのアカデミーでプレーしたのち、筑波大に進学。1年時から主力として出場機会をつかみ、負傷離脱の時期もありながら活躍を続けた。4年生になる前に、大学には籍を残したまま蹴球部(サッカー部)を退部し、22年に柏に加入。3月のJ1第3節でJリーグデビュー、5月の第11節で初ゴールを記録した。1年目はJ1リーグ15試合に出場して4得点。今季は徳島ヴォルティスに期限付き移籍し、5月は6試合で6得点を挙げる大活躍だった。185cm、80kg