V・ファーレン長崎のFWフアンマ・デルガドが、4月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。4月は5勝1敗、5月にかけて5連勝も記録して一気に順位を上げた長崎の得点源として、5試合に出場して5得点の大活躍。初めてJリーグでプレーした心のクラブを、再びJ1昇格に導くべく意気込むストライカーに、好調の要因や今後の決意などを聞いた。

ファン・サポーターのためにも戦っている

Jリーグでのプレーは7年目。家族ともども日本になじみ、長崎での生活も気に入っているという(写真◎J.LEAGUE)

――日本の食べ物では寿司が好きとのことですが、好きなネタは?

フアンマ マグロとサーモンが好きです。ただ、わさびはつけません。すごくスパイシーだと聞いていて、そういう食べ物が苦手なので、味見もしていないです。スペインから来た家族には「これはアボカドだよ」と言って食べさせましたけどね(笑)。

――はしを使って食べているのですか?

フアンマ いつも、はしを使って食べています。もうプロフェッショナルですよ(笑)。

――クラブ公式HPに、足のサイズが30センチと記載されています。かなり大きいので、合う靴を探すのが大変なのでは?

フアンマ そう、それが残念です。買い物に行って気に入った靴があっても、サイズがない。インターネットで探してもないことが多くて、ちょっと悲しいです。

――30センチというと、サッカーシューズでも特別なサイズですよね。

フアンマ 日本では売っていないので、取り寄せたりして、どうにかやっています。履くシューズがなくなったら、裸足でプレーするしかないですね(笑)。

――5年ぶりの長崎での生活は、いかがですか?

フアンマ とても快適です。長崎は海がとてもきれいなので、夏になったら海に遊びに行きたいですよ。

――長崎のファン・サポーターの皆さんのことを、どのように感じていますか?

フアンマ 先ほども言いましたが、大きな愛情を表現してくれるので、すごく感謝しています。大宮時代に長崎のスタジアムでゴールを決めたときも、私への愛情を表現してくれて、愛されていると実感しました。私は毎試合、チームのため、自分自身のためだけでなく、スタンドに多くのファン・サポーターの方々が来ているのを見て、皆さんのためにも90分間、戦っています。試合が終わった後、うれしい気持ちで家に帰ってもらえるように、常に最後まで戦い抜きます。

――最後に、その長崎のファン・サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。

フアンマ いつもスタジアムに来て応援してくれる皆さん、これからもシーズンを通してサポートしてください。皆さんがいると、どんなに苦しいときでも、もう走れないというときでも、力が湧き上がってきます。これからも応援よろしくお願いします!

取材・構成◎石倉利英

JUANMA DELGADO◎1990年11月17日生まれ、スペイン出身。母国スペインのほか、ギリシャ、スコットランドのクラブでプレーしたのち、2017年に長崎に加入。同年のJ2リーグで32試合に出場して11得点を挙げ、クラブ初のJ1昇格に大きく貢献した。大宮アルディージャを経て2020年に当時J2のアビスパ福岡に加入し、同年に自身2度目のJ1昇格を果たす。今季は5年ぶりに長崎に復帰し、3月最後の試合となった第6節で、今季初ゴールを含むハットトリックを達成。4月は5試合に出場して5得点を挙げる大活躍だった。188cm、90kg