FC町田ゼルビアのFWエリキが、2・3月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。2・3月の6試合は5勝1分け、第2節から4月最初の第7節にかけてクラブJ2新記録の6連勝も記録するなど、スタートダッシュに成功した町田の攻撃をけん引。加入1年目、初のJ1昇格への得点源として今後も期待されるアタッカーに、好調の要因や日本での生活、自身初挑戦のJ2を戦い抜く自信などを聞いた。

上写真=2・3月度のJ2月間MVPは、町田の攻撃を引っ張るエリキが受賞!(写真◎J.LEAGUE)

アクロバティックなプレーが大好き

――2・3月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞されました。おめでとうございます!

エリキ ありがとうございます。仲間たちとしっかり仕事をした結果だと思いますので、とても光栄で、すごく幸せです。以前に受賞したJ1月間MVP(2021年9月度)のトロフィーは、ガラスに赤いロゴが刻まれていました。J2月間MVPのトロフィーも、とても素晴らしいですね。

――2月と3月の6試合は5勝1分け、エリキ選手も3得点を挙げる素晴らしい結果でした。特に印象に残っている試合やゴールは?

エリキ 強度の高い試合が続きましたが、特にモンテディオ山形戦(3月19日の第5節・〇3-0)が印象深いです。私が2得点を挙げたこともそうですが、連勝を伸ばすことができたのが、自分のゴール以上に重要でした。またゴールについては、やはり水戸ホーリーホック戦(3月12日の第4節・○3-0)で決めたものが、町田での最初のゴールなので印象に残っています。

――水戸戦での初ゴールは、2019年に横浜F・マリノスに加入したときの初ゴールと同じような、オーバーヘッドキックでのゴールでしたね。

エリキ そう、オーバーヘッドキックで決めました。よく覚えていますね!(笑) アクロバティックなプレーが大好きなので、あの動きは気に入っています。子どもの頃から、ああいうゴールをたくさん決めてきました。非常に難しいシュートであり、動きなので、子どもたちにはあまり勧められないですけどね。

――ああいうシュートは、ポルトガル語で何と言うのですか?

エリキ オーバーヘッドキックは『ビシィクレッタ』(ポルトガル語で「自転車」の意味)と言います。水戸戦のように体を傾けてのジャンピングボレーは『ヴォレイオ』です。空手やカンフーの動きに似ていますよね(笑)。

――チームの好調の要因は、どんなところにあると思いますか?

エリキ とても難しい6連勝を達成できたのは、チームメイトが献身的にプレーしたことと、スタッフが選手を献身的にサポートしてくれたおかげです。高いクオリティーを持った選手がそろっている町田は、もっと強いチームになっていくと思います。道のりは決して楽ではないですし、厳しいでしょうが、自分たちはできると信じています。大切なのは、目の前の1試合1試合を決勝戦のつもりで戦うことです。

――今季から指揮を執っている黒田剛監督も2・3月度の月間優秀監督賞を受賞しました。

エリキ 黒田監督の受賞は、私にとっても喜ばしいことです。プロクラブの監督を務めるのは初めてですが、ここまでの仕事ぶりは受賞に値します。私も含めてこういう賞をいただけるのは、チームメイト、スタッフ、そして忘れてはならないファン・サポーター、パートナーの方々など、皆さんが一体となってクラブを応援し、戦ってくれた結果だと思っています。