明治安田生命J2リーグ第40節は10月8日と9日に行われ、首位のアルビレックス新潟が6年ぶりのJ1復帰を決めた。2位の横浜FCにも可能性があったが大分トリニータに敗れて持ち越し。ファジアーノ岡山は自動昇格の可能性も残し、ロアッソ熊本、大分がプレーオフ出場を決め、残る枠は一つとなった。

上写真=新潟が仙台に完勝して、J1昇格を決定!(写真◎J.LEAGUE)

群馬、琉球、岩手で最後の残留枠を争う

 首位のアルビレックス新潟は10月8日、ベガルタ仙台に3-0で完勝して、6年ぶりのJ1復帰を決めた。2位の横浜FCは9日、大分トリニータとの激しい点の取り合いを演じながらも2-3で敗れて、昇格はお預け。それぞれの詳細はマッチリポートに譲るが、まずは自動昇格の2チームのうち一つが決まった。

 この結果、新潟が勝ち点81、横浜FCが77となったため、10月15日の第41節で新潟が東京ヴェルディに勝てば、優勝が決まることになった。同じく16日に横浜FCもツエーゲン金沢に勝てば昇格決定だ。

 3位のファジアーノ岡山は天皇杯で決勝進出を決めているヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利。永井龍の先制点のあと一度追いつかれたが、80分のハン・イグォンの決勝点で勝ち点3をもぎ取った。勝ち点77の横浜FCに勝ち点72で迫り、いまだ自動昇格の可能性も残している。

 4位のロアッソ熊本は、高橋利樹と坂本亘基のゴールのあと、1点を返されて2-1と詰め寄られて前半を折り返したが、後半に三島頌平、平川怜、田辺圭佑が立て続けに決めて、終わってみれば5-1の大勝だった。5位の大分は上記のように横浜FCを下し、ここまでがプレーオフ出場を決めている。

 プレーオフ出場権はあと一つ。6位の徳島ヴォルティス、7位のベガルタ仙台、8位のモンテディオ山形、9位の東京ヴェルディ、10位のジェフユナイテッド千葉、11位のV・ファーレン長崎が争う構図になった。

 残留争いでは、19位の大宮アルディージャがレノファ山口F.C.に2-1で競り勝って、勝ち点を42まで伸ばして残留を決めた。22位で最下位のFC琉球が金沢に勝ち、21位のいわてグルージャ盛岡が東京ヴェルディに敗れて、ともに勝ち点34だが得失点差で順位が入れ替わった。

 この結果、22位岩手、21位琉球に加えて、勝ち点39で20位のザスパクサツ群馬の3チームで残留の最後のひと枠を争うことになった。その群馬と岩手は10月16日の第41節で直接対決。群馬は勝てば残留が決まり、岩手は引き分け以下で降格となるだけに、勝って逆転残留の可能性をつなぎたい。

横浜FCは大分と点の取り合いを演じたが、敗れて昇格はお預け(写真◎J.LEAGUE)

岡山は甲府を2-1で下して3位のまま、自動昇格の可能性も残した(写真◎J.LEAGUE)

J2第40節の結果

■10月8日
秋田 3-0 千葉
得点:(秋)青木翔大、吉田伊吹、三上陽輔

新潟 3-0 仙台
得点:(新)伊藤涼太郎2、アレクサンドレ・ゲデス

長崎 1-2 徳島
得点:(長)米田隼也(徳)藤尾翔太、西谷和希

熊本 5-1 群馬
得点:(熊)高橋利樹、坂本亘基、三島頌平、平川怜、田辺圭佑(群)北川柊斗

岩手 0-2 東京V
得点:(東)染野唯月、ンドカ・ボニフェイス

■10月9日
甲府 1-2 岡山
得点:(甲)須貝英大(岡)永井龍、ハン・イグォン

山形 0-0 水戸

大宮 2-1 山口
得点:(大)中野誠也2(山)成岡輝瑠

町田 0-1 栃木
得点:(栃)高萩洋次郎

金沢 1-2 琉球
得点:(金)林誠道(琉)野田隆之介、大本祐槻

横浜FC 2-3 大分
得点:(横)小川航基2(大)梅崎司、下田北斗、野村直輝