上写真＝4試合3ゴール。小川航基が今季2度目の月間MVPだ（写真◎J.LEAGUE）
金沢戦の完璧なゴール
――2・3月度に続いて、6月に2度目のJ2月間MVPに輝きました。おめでとうございます！
小川航基 6月はベガルタ仙台、アルビレックス新潟と上位チームとの連戦があって分岐点になると考えていました。そこで自分が得点を取れましたが、僕を意識してパスを出してくれる選手がいてくれるからこそ、この賞をいただけたと思います。
――早くも2度目と、好調ですね。
小川 最初に受賞したときに、この活躍を継続したい、またこの賞をいただけるようにしたいと思ってきました。一時期は点が取れなかったけど、また受賞したい思いがあった中で評価していただけたので、うれしい気持ちでいっぱいです。
――6月は東京ヴェルディ戦、ツエーゲン金沢戦、仙台戦、新潟戦ですべて先発、金沢戦から3試合連続でゴールを奪っています。
小川 爆発的な数字ではありませんが、どれも大事な試合の大事なゴールでした。ゴールの質やタイミングが重要でした。
――一時期、ゴールが生まれないながらも、また連戦連発、好調は続いて第25節までで5試合連続ゴールです。新たな変化などがあったのでしょうか。
小川 ここ最近でいえば、一番うれしかったのが5月の試合ですがいわてグルージャ盛岡戦でした（5月25日第18節）。チームが少しうまくいかない時期があって、個人的にも点が取れず、いろいろなことを考えながらプレーしていましたが、自分の力を再確認できたゴールを奪えたのがうれしくて。
――左足を振り抜いて決めたミドルシュートでしたね。3-1で勝利を収めた試合の3点目でしたが、それがきっかけになって、6月にまた上昇気流に乗ります。東京V戦に1-1で引き分けましたが、次の金沢戦でゴールが生まれます。右からイサカ・ゼイン選手が左足でインスイングのクロス、これにファーに回って左足で押し込みました。
小川 あれは完璧なゴールでした。ゼインが縦に行くのか中に行くのかで自分の動きは変わりますが、金沢はマンツーマンでマークに来るので、1枚はがせれば得点チャンスは増えると試合前からわかっていました。だから、ゼインが中に入ってきたときに相手から逃げる動きができました。
――左足がよく伸びました。
小川 クロスに対して最後はぎりぎりで当たったような感じに見えたかもしれませんけれど、左足で面を作って押し出す感じでていねいに触ったつもりです。ちょっと当たりどころが悪くなってしまったけれど、ゴールへの持っていき方は結構よかったと思ってます。
――イサカ・ゼイン選手とは桐光学園高校時代のチームメートでもありますから、コンビネーションはお手の物ですね。
小川 そのゴールのときは、僕の動きがわかりやすかったと言ってくれました。縦に行くこともあるけれどカットインから入るのも彼の特徴で、左足でのクロスは高校のときからよくありました。しばらく一緒にプレーしていませんでしたけど、プレースタイルも魅力も変わっていません。あうんの呼吸というか、昔からやっていることでいいところが出ましたね。