ゴールデンウイークの5連戦で4戦目を迎えた明治安田生命J2リーグ第14節。5月4日に一斉に11試合が行われた。アルビレックス新潟はツエーゲン金沢に1-0で逃げ切り、ホーム6連勝として2位に浮上してきた。首位の横浜FCは14試合目にしてついに黒星。これでリーグは早くも3分の1を終えたことになる。

上写真=新潟がホーム6連勝と快調。仙台を得失点差で上回って2位に浮上した(写真◎J.LEAGUE)

2位の仙台も敗れる

 アルビレックス新潟がついに自動昇格圏内の2位に浮上してきた。ツエーゲン金沢を迎えたホームゲームで、30分に伊藤涼太郎が決めたゴールを守りきった。4月から続く負けなしを7試合に伸ばし、ホームでは6連勝だ。

 リーグで2番目に少ない失点11という守備の安定が大きい。首位の横浜FC、2位のベガルタ仙台が揃って敗れたため、仙台と勝ち点26で並びながら得失点差で上回り、横浜FCには勝ち点3差まで迫っている。

 横浜FCは14試合目にして初黒星。ロアッソ熊本とのホームゲームで0-0のまま進んだが、90+4分に痛恨の失点を喫した。それでも首位は維持して、リーグの最初の3分の1を終えている。2位の仙台も黒星。調子を落としていた東京ヴェルディに先制され、前半のうちに追いついたものの、後半に連続失点を浴びて1-3のスコアに。

 4連勝と乗ってきたのはモンテディオ山形だ。1-1のまま進んだ90+3分に、栃木SCのGK藤田和輝が一発退場。すでに交代枠を使い切っていたため、FW宮崎鴻が控えGKだった川田修平のユニフォームを着てGKに入った。すると90+6分、山形はこれに乗じてロングボールをゴール前に送り込み、チアゴ・アウベスが宮崎の鼻先で押し込む決勝ゴールを挙げる劇的な幕切れになった。

 V・ファーレン長崎はいわてグルージャ盛岡に4-0で快勝したが、山崎亮平がハットトリックを達成した。山崎はJ2で初のハットトリック達成で、長崎としてはJ2で5回目。J2では今季2回目で、通算170回目のハットトリックとなった。

首位の横浜FC、2位のベガルタ仙台が揃って敗れた(写真◎J.LEAGUE)

東京Vは6試合ぶりの勝利でプレーオフ圏内の6位に復活した(写真◎J.LEAGUE)

J2第14節の結果

■5月4日
岩手 0-4 長崎
得点:(長)山崎亮平3、奥田晃也

秋田 2-1 琉球
得点:(秋)齋藤恵太、池田樹雷人(琉)草野侑己

東京V 3-1 仙台
得点:(東)森田晃樹、佐藤凌我、バスケス・バイロン(仙)名倉巧

横浜FC 0-1 熊本
得点:(熊)伊東俊

甲府 1-0 群馬
得点:(甲)三平和司

新潟 1-0 金沢
得点:(新)伊藤涼太郎

岡山 2-1 水戸
得点:(岡)チアゴ・アウベス、ハン・イグォン(水)椿直起

山口 3-1 町田
得点:(山)山瀬功治、田中渉、高木大輔(町)太田修介

徳島 1-0 千葉
得点:(徳)白井永地

大分 1-1 大宮
得点:(分)エドゥアルド・ネット(宮)富山貴光

栃木 1-2 山形
得点:(栃)矢野貴章(山)デラトーレ、チアゴ・アウベス