明治安田生命J2リーグの第11節で、上位陣に変動があった。首位の横浜FCはいまだ負けなしだが、ベガルタ仙台が2位、アルビレックス新潟が4位に浮上した。FC町田ゼルビアは敗れて5位に後退。その町田を下したヴァンフォーレ甲府が今季ホームゲーム初勝利を収めた。

上写真=仙台が琉球に快勝して2位へ!(写真◎J.LEAGUE)

首位の横浜FCはいまだ負けなし

 明治安田生命J2リーグは第11節から5連戦。さっそく上位陣に順位の変動が見られた。

 とはいえ、首位の横浜FCの負けなしはまだ続く。栃木SCと対戦し、10試合中7試合で複数得点を重ねてきたチームには珍しく、今季初のノーゴールに終わった。5試合連続ゴール中で絶好調のFW小川航基も、この日はシュートがわずか1本で沈黙。それでも相手にもゴールを許さずに0-0で締めて、アウェーゲームで勝ち点1を確実に稼いだ。

 その横浜FCに食らいつきたい2位のFC町田ゼルビアだが、4戦白星なしという結果に終わっている。ジェフユナイテッド千葉に1-1、V・ファーレン長崎に0-1、モンテディオ山形に1-1という流れで迎えた第11節のヴァンフォーレ甲府戦は、0-1。30度近い暑さに苦しめられたこともあり、後半に失った1点に泣いた。甲府は5試合目にしてうれしい今季ホーム初勝利となった。

 この敗戦で5位に後退した町田に代わり、2位に浮上してきたのがベガルタ仙台。最下位に沈むFC琉球に対し、前半はスコアレスで折り返すが、後半に2ゴールを決めて2-0で快勝。昨季J1で戦った2チームが、前評判通りに力を発揮してきた。東京ヴェルディは千葉に先制されるものの追いついて1-1のドロー。連敗を2で止めて3位をキープしている。4位に上がってきたのがアルビレックス新潟で、長崎に先制されたものの、逆転に成功。勝ち点で東京Vに並び、仙台とは1ポイント差に迫っている。

 また、4月20日に行われたヴォルティス徳島対いわてグルージャ盛岡戦で、徳島のFW藤尾翔太がハットトリックを達成している。自身J2で初の達成となり、徳島としては6度目。リーグとしても今季初で、通算では169回目となった。

甲府がようやくホームのサポーターに勝利を報告できた(写真◎J.LEAGUE)

徳島の藤尾翔太が記録したハットトリックは、J2通算169回目(写真◎J.LEAGUE)

J2第11節の結果

■4月20日
徳島 5-0 岩手
得点:(徳)藤尾翔太3、渡井理己、西谷和希

大分 1-3 金沢
得点:(大)野村直輝(金)杉浦恭平、林誠道、平松昇

■4月22日
熊本 1-1 岡山
得点:(熊)坂本亘基(岡)田中雄大

■4月23日
仙台 2-0 琉球
得点:(仙) フェリペ・カルドーゾ、氣田亮真

山形 2-0 大宮
得点:(山)藤本佳希、藤田息吹

東京V 1-1 千葉
得点:(東)佐藤凌我(千)高木俊幸

甲府 1-0 町田
得点:(甲)須貝英大

新潟 2-1 長崎
得点:(新)藤原奏哉、高木善朗(長)エジガル・ジュニオ

水戸 3-2 山口
得点:(水)木下康介、高井和馬、曽根田穣(山)岸田和人、兒玉澪王斗

栃木 0-0 横浜FC

■4月24日
群馬 0-1 秋田
得点:(秋)青木翔大