明治安田生命J2リーグは4月16日、17日の2日間で第10節の11試合が行われた。首位の横浜FCは小川航基が5試合連続となるゴール、しかもこの日は2ゴールの活躍で逆転でベガルタ仙台との上位対決を制した。ザスパクサツ群馬が3連勝で4位に浮上している。

上写真=小川航基が絶好調! 横浜FCが10試合で8勝2分けと負けがない(写真◎J.LEAGUE)

町田、東京Vは足踏み

 小川航基が絶好調だ。10試合で10ゴールの活躍に「チームのみんなのおかげ」と爽やかに振り返った。

 第10節の大きな注目となった、横浜FCとベガルタ仙台の上位対決。仙台が18分に氣田亮真のミドルシュートで先制したが、後半に一気にひっくり返したのが小川だった。最終ラインからのロングパス一本でペナルティーエリアの中に入った小川が、ダイレクトで左足を振ってゴール右へ流し込んだ。さらには左サイドからのクロスに、中央にもぐり込んでヘッドでゴール左へ押し込んだ。52分と56分の連続ゴールであっという間の逆転だ。これで早くも8勝目であとは2引き分け、いまだ負けのない唯一のチームである。

 追いかけるFC町田ゼルビアはモンテディオ山形から平戸太貴が26分に先制点を奪うものの、80分に山田康太のゴールで追いつかれドロー。これで3試合勝ちがない。東京ヴェルディもレノファ山口に突き放されて1-3。これで連敗となった。

 調子を上げてきたのはザスパクサツ群馬。FC琉球とのアウェーゲームで開始8分に岩上祐三が決めた1点を守りきって、1-0で勝利。すべて1点差で3連勝として、しぶとさを身に着けてきた。敗れた琉球は最下位へと沈んでいる。

 代わって最下位を脱出したのが大宮アルディージャ。唯一、勝利がなかったがついに初勝利を手にした。ジェフユナイテッド千葉を迎えたゲームで、エースの河田篤秀が鮮やかな2ゴール。千葉の反撃を1点に抑えて逃げ切り、10試合目で初めての白星だ。霜田正浩監督も「ホッとした」と語り、「サポーターの前で勝ててよかった」とようやく喜びを分かち合った。

群馬は岩上祐三の8分のゴールを守りきって3連勝、4位に浮上してきた(写真◎J.LEAGUE)

大宮にようやく笑顔。10試合目にして初勝利を手にした(写真◎J.LEAGUE)

J2第10節の結果

▼4月16日
・岩手 1-2 大分
得点:(岩)色摩雄貴(大)野村直輝、下田北斗

大宮 2-1 千葉
得点:(大)河田篤秀2(千)新井一耀

・金沢 2-3 甲府
得点:(金)林誠道、豊田陽平​​(甲)ウィリアン・リラ、須貝英大、鳥海芳樹

・琉球 0-1 群馬
得点:(群)岩上祐三

▼4月17日
・秋田 0-1 長崎
得点:(長)加藤聖

・水戸 1-1 徳島
得点:(水)土肥航大(徳)藤尾翔太

・栃木 1-1 熊本
得点:(栃)黒崎隼人(熊)竹本雄飛

・町田 1-1 山形
得点:(町)平戸太貴(山)山田康太

横浜FC 2-1 仙台
得点:(横)小川航基2(仙)氣田亮真

・岡山 1-1 新潟
得点:(岡)ミッチェル・デューク(新)谷口海斗

山口 3-1 東京V
得点:(山)田中渉、石川啓人、高木大輔(東)佐藤凌我