京都サンガF.C.のMF谷内田哲平が、自身プロ初勝利を喜んだ。9月5日のジェフユナイテッド千葉戦で、4試合目の出場にしてチームが勝利。過密日程の中でもコンディションを整え、さらなる成長を期している。

上写真=中3日で行なわれる群馬戦に向けて練習に臨む谷内田(写真◎KYOTO.P.S.)

慣れれば良いプレーが出てくる

 帝京長岡高(新潟)から加入1年目のMF谷内田哲平は、8月19日の明治安田生命J2リーグ第13節、出身地の新潟で行なわれたアルビレックス新潟戦でJリーグデビュー。第16節の大宮アルディージャ戦では初めて先発でプレーした。

 そこまでに出場した3試合はすべてアウェーで、チームは1分け2敗と勝利がなかった。しかし、2試合連続の先発出場となった前節のジェフユナイテッド千葉戦は2-0で勝利。チームにとって7試合ぶり、谷内田にとってはプロ初の勝利となった。

 千葉戦はホームデビュー戦でもあり、谷内田は9月7日の練習後のオンライン取材で「それまでの試合がずっとアウェーだったので、早くホームでプレーしたかった。すごく雰囲気も良く、やりやすかったです」と振り返った。今季無敗のホームでの試合に向けて「自分が出て負けていたら、たぶん出る機会もなくなってしまう」と感じていたといい、「そういう緊張感の中で勝てたことは自分にとってプラスになっている」と続けている。

 實好礼忠監督は千葉戦の前に、谷内田について「チャンスを生み出せる、いまのウチの中盤で一番、変化をもたらすことができる選手」とコメントしている。だが本人は「まだ変化をつけられる選手には自分自身、なっていないと思う」と認識。「そういうところで結果を出せるようにやっていければ」と、より上のレベルを見据えている。

 9日の次節、ザスパクサツ群馬戦は中3日での試合。大宮戦から中2日だった千葉戦は、前半に少し疲れがあったと明かした谷内田は、「大宮戦は久しぶりの先発だったので、疲れもあって千葉戦に影響したと思う。慣れれば良いプレーが出てくる。次は中3日なので調整もしやすいので、群馬戦には良いコンディションで臨めると思う」と見通しを示した。上位追撃を期す京都において、プロ1年目のアタッカーがどんな働きを見せていけるのか注目だ。