Jリーグが帰ってくる。J1は7月4日から、J2とJ3は6月27日からリーグが再開(開幕)する。4カ月間、待ち望んだ試合を前に、サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、18媒体横断企画を実施した。全56クラブの選手・監督・関係者にインタビュー。「THIS IS MY CLUB-FOR RESTART WITH LOVE-」をテーマに話を聞いた。水戸ホーリーホックの取締役となって2年目のシーズンに臨んでいる小島耕代表取締役副社長は、再開後のJリーグにどのような思いを抱いているのか。

上写真=25日の取締役会で代表取締役副社長に就任した小島耕氏(写真◎サッカーマガジン)

「クラブはポジティブに進んでいる」

――リーグ中断期間中は、SNSを通じた水戸ホーリーホックの積極的な発信が目を引きました。

小島 まず、応援してくださる皆さんには常に、水戸ホーリーホックの情報に触れていただきたい。そのウェブでの配信企画については、実はコミュニケーションツールを使って、選手ともいろいろな意見を出し合って進めてきました。試合や全体でのトレーニングができない中でも、選手はフロントのやることに呼応してくれた。我々も選手たちの頑張りに呼応しなければなりません。

――選手とフロントスタッフが一体となって、多くの企画を出していたのですね。

小島 トレーニングが再開しても、選手がフロントスタッフの働く場所に来て、いろいろな会話をする環境ができています。選手とフロントスタッフの垣根を越えて、みんなで前を向いて、このクラブを大きくしていこう、新たな歴史を作ろう、という意識は感じています。本間幸司選手は「最近、選手たちはチームという言葉よりもクラブという言葉を多く使っています」と言っていました。「クラブ全体を良くしていこう。そのために俺たちはどのように行動したらいいんだ」と、細川淳矢選手や平野佑一選手を中心に、選手たちみんなで話し合っているそうです。フロントも身が引き締まる思いだし、すごくうれしいことですよ。

――コロナ禍により沈んだ空気もある中で、明るい材料も持ってリーグ再開を迎えられると。

小島 秋葉忠宏監督もすごく明るい人だし、クラブがポジティブに進んでいると感じられるようになりました。また、実はこの中断期間にマーチャンダイジングの事業に関しても、いろいろな商品を開発したり、かなり力を入れてきました。コロナ禍はすごく残念ではありますが、その中でもクラブとして次のステップに行けると感じています。