Jリーグが帰ってくる。J1は7月4日から、J2とJ3は6月27日からリーグが再開(開幕)する。4か月間、待ち望んだ試合を前に、サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、18媒体横断企画を実施した。全56クラブの選手・監督・関係者にインタビュー。「THIS IS MY CLUB-FOR RESTART WITH LOVE-」をテーマに話を聞いた。ヴァンフォーレ甲府で18年目のシーズンを戦うDF山本英臣は、自粛期間中に「自分はサッカーに生かされている」と感じたという。

上写真=2003年に甲府に加わり今季で18年目。山本は今なおチームに不可欠な存在だ(写真◎ヴァンフォーレ甲府)

「サッカーの素晴らしさを共有したい」

ーー自粛期間はどのように過ごしていたのですか。

山本 僕もサッカー選手を長くやっていますが、これほど家にいたのは初めてでした。「ああ、家の中ってこうなっているんだ」と感じることも多くて、ちょっとしたことですけど、これまで知らなかったことを知るきっかけになったし、家族といい意味で「密」になった。個人的には、いい時間にできたかなと思います。

ーーその期間は、サッカーと離れることにもなりました。

山本 トレーニングするには難しい時間でした。ほんと、サッカーをやっていなかったら自分はだたの人、オジさんだなと(笑)。サッカーに生かされているし、サッカーに生きる人生なんだと、つくづく思い知りました。だから、これまで以上にサッカーを大事にしたいですし、このスポーツの素晴らしさを、色んな人と共有したいです。
 年齢も年齢で、1年が本当に大事だと感じています。その中でリーグが中断しました。当初は不安のほうが大きかったですね。でも、自分よりも苦しい思いをしている方とか、頑張っている方がたくさんいることを知るにつれて、簡単にサッカーを諦めたり、サッカーをやめるようなことを言ってはいけないと思うようになりました。やっぱり、自分の体が動く限りは現役にこだわってやりたいし、やるべきだと今は思っています。

ーー昨年12月末にクラブから山本選手との契約更新のリリースがありました。甲府で18年目のシーズンに臨むにあたり、迷いもあったのでしょうか。

山本 ここ数年はいろいろと考えさせられるというか、考えることが多くなってきました。ピッチ外でもこれだけお世話になっているチームなんで、もしもピッチ外で貢献できる割合が増えるようなら、自分はやめるべきかなと思っていました。そこの部分を自分で見つめたときに、まだピッチ内でチームに影響を与えることのほうが、自分の大事な仕事なんだと思うことがあって。だから、みなさんに頼んで現役をやらせてもらっています(笑)。

ーー現役選手としての役割を認識したと。

山本 年齢なのか、世代なのか分からないですけど、基本的に今の選手は、手がかからないです。意識もすごく高い。ただ、もう少しサッカーを勉強しなければいけないところもあると感じます。奥深さまでは気づかないというか、ただただ自分の得意なプレーを前面に出すことに終始するというか。そういう意味で、できるなら僕が気付きを与えたいと思うし、そこは経験を積んでいる分、僕から伝えられることではないかと思っています。