Jリーグが帰ってくる。J1は7月4日から、J2とJ3は6月27日からリーグが再開(開幕)する。4か月間、待ち望んだ試合を前に、サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、18媒体横断企画を実施した。全56クラブの選手・監督・関係者にインタビュー。「THIS IS MY CLUB - FOR RESTART WITH LOVE - 」をテーマに話を聞いた。今季で愛媛FC在籍7年目を迎えるDF西岡大輝は、自粛期間を経て、クラブ愛が強くなったと語る。

上写真=クラブ在籍7年目の西岡。チームの柱であり、守備の要だ(写真◎J.LEAGUE)

「愛媛はサポーターとの距離が近い」

――いよいよリーグ再開が近づいてきましたが、現在のチーム状態を教えてください。

西岡 自粛期間もみんな体を動かしていたので、活動再開後は強度の高いトレーニングができています。きついけど試合に勝つことを逆算したトレーニングなので、すごく良い練習ができていると思います。

――自粛期間中、西岡選手はどのようにしてコンディションを保っていたのですか。

西岡 誰もいないタイミングを見計らって、近くの公園を走っていました。家の周りを調査したら、穴場がありましたね(笑)。家から片道3キロくらいで、公園に着いたらスプリント系のトレーニングをして、また3キロ走って帰るという感じです。運動量は落とさずにやれたかなと。

――新型コロナウイルス感染拡大を受け、愛媛FCは約1カ月間、チーム活動を休止しましたが、これだけ長い間ボールを蹴らなかったのは初めてでは?

西岡 そうですね。僕はあまり大きなケガをしたことがないので、1カ月以上トレーニングをしなかったのは初めてです。

――どのような心境で過ごしていましたか。

西岡 めちゃくちゃサッカーがしたかったですね。自分はサッカーが好きなんやな、と再確認しました。これまではサッカーができる日常が当たり前だったので、それを失った途端に変なモヤモヤ感というか、「サッカーやりたいな」と思う日々でしたね。

――そのモヤモヤ感にはどうやって対処しましたか。

西岡 とにかく走りました(笑)。たまに公園のベンチでカップルがイチャイチャしていることもあったけど、そんなの関係なくダッシュしましたね(笑)。公園がストレス解消の場でした。あとは家族と過ごす時間が増えたので、それは良かったかなと思います。

――2月に二人目のお子さんが生まれたんですよね。

西岡 そうです。長女も保育園が休みになったので、家族4人で一緒にいましたね。子どもと一緒にままごとをしたり、おむつを替えたり、そういう日常を過ごしていました。

――自粛期間中にインスタグラムも始めましたね。

西岡 今年から弟(西岡大志)が同じチームになったので、兄弟でインスタライブをやってみたら思った以上にファン・サポーターの方から反響がありました。サポーターとの距離が近いというのが愛媛の良さでもあるので、皆さんに喜んでもらえてうれしかったです。