J1百年構想リーグ・WESTでヴィッセル神戸は首位に立つ。敵地で臨んだ第9節のファジアーノ岡山戦でダメ押しとなる4点目を刻んだのは、4年ぶりにチームに復帰した郷家友太だった。

監督の起用に結果で応えたい

スキッペ監督の起用に応えるプレーをしたいと郷家は話す(写真◎J.LEAGUE)

 そうした決意のもと、日々を着実に積み重ねて見出した岡山戦での初ゴール。試合後はチームメイトやサポーターからもたくさんの祝福の言葉が届いたという。

「復帰後初ゴールというのもあって、チームメイトやサポーターの皆さんなど、すごくたくさんの方から温かい言葉をも掛けてもらって本当に嬉しかったし、感謝の気持ちでいっぱいでした。監督(ミヒャエル・スキッベ)にも最近は継続的に先発で出してもらうことが多かった中で結果で応えたいと思っていたし、リーグ戦も折り返し付近に来てようやくそれができてホッとしています」

 これに対してスキッベ監督も「この厳しいシーズンもケガなくプレーを続けながら、敵陣のゴール近くで相手の脅威となるクオリティを示してくれている」と評価を寄せた。

 ただし、このゴールにすがっている暇はない。4月8日の公開練習ではケガで離脱していた武藤嘉紀や佐々木大樹が全体練習に合流したことを踏まえても、前線のポジション争いは今後さらに熾烈を極めることが予想される。郷家が「まだまだ結果がいる」と話すのも、それを覚悟してのことだろう。

「試合に出ていたとはいえ、点を決められたことで、ようやく神戸の一員になれたというか、ここに帰ってこれたという気持ちになれた。この先も、神戸で何点取れるのか、どのくらい試合に出れるのか、チームに貢献できるのかにこだわりながらやっていきたい。このクラブに復帰して背番号『5』を背負わないかと言われた時は、山口蛍さん(長崎)の後ということもあって自分で大丈夫かなという思いもあったんですけど、これを背負うことで自分にしっかり覚悟を持たせようという決意で『5』をつけた。蛍くんが5番を背負って、チームのためにピッチを駆け回っていた姿をずっと見ていたからこそ、僕もそれを見習ってチームのために走り、結果を残せる選手になっていきたい」

 4年ぶりの神戸で再び始まった新たな戦い。郷家は『初ゴール』を機に、よりギアを上げようとしている。

取材・文◎高村美砂[フリーランスライター]