クラブ創設35周年を迎えるガンバ大阪のキーマンたちを取り上げる『集中連載』。第4回は昨季途中にサンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入し、2026年より完全移籍となった満田誠だ。イェンス新体制のガンバ、そしてそのガンバでの自身の役割について語った。

「サッカー人生でセレッソには負けたことがない」

 またすでにグループリーグ突破を決めているAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)で初タイトルを目指す上でも、『我慢強さ』は不可欠だと言葉を続ける。

「日本勢として初のACL2のタイトルを獲得することも、チームの目標に掲げている中で、ここからのノックアウトステージでは……特にアウェーではその我慢強さが物をいう試合も増えるんじゃないかと思っています。実際、僕自身は広島時代も含めて2年連続でACL2を戦ってきた中で、ホームとアウェーでは全然相手の戦い方が変わるのも何度も体感してきたし、その中でしっかり勝ち上がっていくには失点しないことも大事になってくる。特にアウェーは0-0でもいいというくらいの割り切りを持つことも必要というか。ホームで自分たちのサッカーをして勝っていればOKというくらいの心持ちで焦れずに戦うことがタイトルに近づくためにも必要だと思っています」

 心身両面での準備を続けてきた中で、今週末にはいよいよJ1百年構想リーグが開幕する。相手はセレッソ大阪。絶対に勝たなければいけない『大阪ダービー』だ。会場は約5万人という収容人数を誇るヤンマースタジアム長居。キンチョウスタジアムでのアウェー戦以上により多くのガンバサポーターも詰めかけることだろう。

「僕自身は昨年のアウェーが初めて体感した大阪ダービーだったんですけど、広島時代のセレッソ戦とは全然違う特別な空気を感じたし、あらためて一番『勝ちしか許されないカード』だと実感したので、勝ててよかったです。ちなみに僕、これまでのサッカー人生で、セレッソには一度も負けたことがないんです。それを相性がいいと言っていいのかは分からないんですけど(笑)、そのジンクスはガンバでも引き継いでいこうと思っています」

 そういえば、満田は昨年、自身初めてとなる『大阪』での暮らしを通して「さまざまなシーンで『大阪』や『ガンバ』を感じ取った」と話す。

「街中とか、出掛けた先で声を掛けてくれる方がすごく多くて、それによっていろいろな場面で、『応援してもらっているんだな』と思ったし、ガンバでプレーする責任みたいなものを実感しました。そういう意味では、とにかくファンの方の熱量の高さをピッチ内外で感じ続けた1年でした。あとは、パナソニックスタジアム吹田の圧倒的なホーム感というか。何度戦っても本当にすごい雰囲気だなって思ったし、そうした環境を作り出してくれるサポーターの皆さんと共にタイトルを獲りたいという思いも試合を戦うごとに強くなった。今シーズンはそれをしっかりプレーと結果で表現できるシーズンにしたいです」

『大阪ダービー』では、そうした時間を通してより深めた責任感がきっと彼を走らせ、戦わせる。

取材・構成◎高村美砂

PROFILE◎みつた・まこと/1999年7月20日生まれ、熊本県出身。170cm、63kg。広島ユース-流通経済大-広島22-G大阪25途〜(写真◎高村美砂)