山下諒也に注目してほしい
チーム作りを進めるキャンプから参加し、しっかり準備できたことは安部にとって大きい(写真◎佐藤景)
数字をしっかり残すのは、ガンバとして初タイトルを狙う、AFCチャンピオンズリーグ2(以下、ACL2)においても意識していることだという。昨年に行われたグループステージでは6戦全勝と力の差を示してノックアウトステージ進出を決めたガンバだが、ここから先の戦いはより厳しさを増していくことが予想される。グループステージもそうだったように、特にアウェー戦は環境の違いもあり、苦しむ試合が増えるはずだ。そうした戦いが想定されるからこそ、自身の武器であるプレー強度を示し、粘り強く戦って結果を求めたいという。
「今はまだチームからこの半年の目標をどこに置くのか、伝えられていないですけど、選手間ではACL2は絶対に優勝したいと気持ちを揃えています。そのためにキーになるのはアウェーでの粘り強さかな、と。振り返ると、グループステージでもアウェーは……特にタイでの試合は移動を含めてすっごく苦労しましたけど、チームとしてしっかり耐えられたから後半の得点にもつながりました。それと同じようにノックアウトステージも、特にアウェーは環境の違いもある中で、苦しい時間を耐え抜くとか、粘り強さみたいなところが間違いなく勝負を分ける。そこはチームとして共通認識を持ちながら戦いたいし、どういう展開になったとしても最後は、チームとしてしっかり盛り返して、勝ち点に繋げていくために、僕自身も中盤でパワフルに走って戦って、チームを前に進められるようにしていきたい」
タフな戦いを意識する中で、安部は今シーズンのガンバの『見どころ』に、山下諒也の存在を挙げる。昨年のJ1リーグにおけるトップスピードランキングでもトップ3に入った、ガンバきってのスピードスターだ。
「先日、チームでスピードテストをしたら諒也(山下)がダントツの1位でフィジカルコーチも『あいつはドイツ人か?』って驚いていました(笑)。そのくらい本当に速いし、あのスピードは間違いなく僕らの武器。去年のACL2、アウェーでの東方戦では僕からパスを出して諒也が決めてくれたシーンもありましたが、今年はああいったシーンを数多く作りたいし、ファン・サポーターの皆さんにもそこは注目してほしいです。あとはピッチ外でも、彼がいるおかげでチームの雰囲気がすごく明るくなるので。
他の選手からも24年に諒也やシンくん(中谷進之介)が入ってからガンバがすごく明るくなったってよく聞きますけど、諒也は良くも悪くもうるさくて(笑)、みんなのマスコットというか。ムードメーカーとしての役割も担ってくれているので、そこも合わせて注目してほしい。間違いなく今年のガンバのキープレーヤーになってくれると信じています!」
もちろん、その山下を最大限に生かし、かつガンバをより『前へ』進めるために、安部のパフォーマンスにも注目が集まるシーズンになる。
取材・文◎高村美砂