横浜F・マリノスは2022年1月9日、新体制発表会を神奈川県横浜市内で開催した。ファン・サポーターに向けてはライブ配信が行われ、新ユニフォームの発表、新加入選手の紹介などが行われた。横浜FMは今季は国内3大タイトルはもちろん、AFCチャンピオンズリーグ制覇にも挑む。

上写真=新加入選手を中心に新体制会見。横浜FMがリーグ奪還、ACL優勝を目指す(写真◎サッカーマガジン)

「創設30周年を迎える特別なシーズン」とマスカット監督

 2022年はチーム創設30周年。横浜F・マリノスにとって熱い1年になる。

 新体制会見でまず注目は、新ユニフォーム。1stユニフォームは、30年前の1992年に使用したユニフォームからインスパイアされたデザインを採用した。仲川輝人が着用して登場したが、1992年は天皇杯で優勝したシーズンでもあり、30年後の今季もあやかりたい。2ndは白ベースで、期限付き移籍から復帰した吉尾海夏が身につけて登場。ラインにはピンク色を採用したほか、港町・横浜をイメージした水の動きをモチーフにしたグラフィックが施されている。GKユニフォームは同じく期限付き移籍から戻ってきたオビ・パウエル・オビンナがモデルになり、全身が力強いイエローのユニフォームをお披露目した。

 新加入選手、期限付き移籍から戻った2選手が会見に登場し、それぞれにこのチームへの思いを語った。

横浜FMは今年、創設30周年のメモリアルイヤーだ

DF 2 永戸勝也
「左足のキックは見てほしいと思います。守備のところでも対人の強さを持ち味にしているので見てもらえたら。いままで経験してこなかったスタイルが求められるので、吸収してアウトプットできたら幅が広がると思っています」

MF 16 藤田譲瑠チマ
「将来、ヨーロッパの5大リーグプレーするのに必要なアグレッシブな動きやインテンシティは、このチームで意識しながらできると思いました。去年対戦して一番嫌なチームだったので、オファーが来てうれしかった」

DF 26 小池裕太
「試合に出ること、結果を残すことが目標です。アタッキングフットボールの中で、守備の選手ですが攻撃的なので、ピッチに立ったら活性化できると思います。2年間、セレッソで悔しい思いをしてきましたが、声をかけてもらって正直驚きました」

FW 30 西村拓真
「フォワードなので結果が求められているし、ゴールは一番こだわっているところです。チームのために走ることができるのも長所なので、そこも伸ばしたい。新しい自分になれると思ったので、チャレンジしたいと移籍を決めました」

MF 38 山根 陸
「ポジションはボランチで、特徴はボールをさばけてチームのバランスを取るところは幼い頃から変わっていません。そこにさらに得点力を増したりゴールに直結するプレーを見せたいと思います」

DF 36 西田勇祐
「開幕から試合に出て、シーズンを通してコンスタントにプレーしたいと思います。複数のポジションができるので岩田智輝選手のようになりたい。喜田拓也選手のようにチームの象徴的な選手になり、早いうちに海外に行ってマンチェスター・シティでプレーしたい」

MF 14 吉尾海夏
「(昨季の町田時代と同じように)10得点10アシストを取れるように頑張りたい。レンタルに行く前とは比べものにならない自信をつけて戻ってくることができました。でも去年の結果に満足していないので、マリノスでタイトルを獲得できるようにしたい」

FW 39 ンダウ・ターラ
「攻撃の起点になること、裏への抜け出し、ゴールを取るところが自分の特徴です。プロキャリアを町田で始めましたが、うまくいかないことばかりで自分に矢印を向けてきました。得るものがたくさんありました」

チームスローガンは今季も継続

 なお、ケヴィン・マスカット監督はビデオメッセージを寄せている。

「本日、会場にてみなさまに直接お話しすることができずすみません。 現在、再来日後の隔離期間を過ごしている最中です。 この1ヵ月ほど、オフでリフレッシュし、2021シーズンを振り返ることができました。 今日は、みなさまと共に正式に2022シーズンのキックオフを迎えます。 多くの歓喜と挑戦をもたらすことを約束します。 今シーズンは、リーグを戦いながらACLにも挑みます。 さらに今年はクラブ創設30周年を迎える特別なシーズンです。 今シーズンを戦うにあたり、チームも新体制となります。 勝利に貢献でき、F・マリノスのサッカーのレベルを 更に引き上げてくれる選手たちが新たにやってきました。 最後に、ファン・サポーター、パートナーのみなさまと今季も共に戦えることを とても嬉しく思います。
ありがとうございます」

 1月12日から指導するチームは、17日から宮崎で1次キャンプを行い、28日からは2次キャンプ(一般非公開)に入る予定だ。そして2月19日か20日の開幕戦で、セレッソ大阪を迎え撃つ。

〈横浜FM 2022シーズン監督・選手リスト〉
☆は新加入、◯は期限付き移籍から復帰

▼監督
ケヴィン・マスカット

▼GK
1 高丘陽平
32 田川知樹
34 中林洋次
50 オビ・パウエル・オビンナ ◯

▼DF
2 永戸勝也 ☆
4 畠中槙之輔
13 チアゴ・マルチンス
19 實藤友紀
24 岩田智輝
25 小池龍太
26 小池裕太 ☆
27 松原 健
29 池田 航 ◯
33 角田涼太朗
36 西田勇祐 ☆

▼MF
6 渡辺皓太
8 喜田拓也
14 吉尾海夏 ◯
16 藤田譲瑠チマ ☆
18 水沼宏太
28 山根 陸 ☆
35 樺山諒乃介 ◯

▼FW
7 エウベル
9 レオ・セアラ
10 マルコス・ジュニオール
17 宮市 亮
23 仲川輝人
30 西村拓真 ☆
39 ンダウ・ターラ ◯